まさに「サイコゥ!サイコゥ!サイコゥ!」な一夜
キャラクターや切り口、展開の意外さなど、それぞれに「刺さる」部分は異なる。それでも単なる好き嫌いに終わらせず、点数の根拠を言語化する。特に新審査員の4人は、かつて同じ舞台で点数を点けられていた側だけに、「次につながるコメント」を意識しただろう。この暖かな審査員の布陣も、次の年へとつながってほしい。
空気階段が歴代最高点を記録したとき、水川かたまりは「生まれてきた意味がありますね」とつぶやき、優勝を決めたあと鈴木もぐらは「僕らにはコントしかなかったので」と涙した。生粋のコント師のふたりが、喜びを爆発させた。
最高のコントと最高の審査員による、最高の大会。まさに「サイコゥ!サイコゥ!サイコゥ!」な一夜だった。
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