五条の封印は、主人公虎杖のためのフリ
五条の封印は、これまで描かれた物語の崩壊だ。呪術界のパワーバランスが崩れ、五条がいることで悪さができなかった呪詛師たちが動き始めた。しかし、そのおかげで呪術師と呪詛師・呪霊軍団との力は拮抗する。「どっちが勝つかわからない」はバトル漫画の前提とも言える醍醐味なのだが、呪術師も読者も五条に安心し切っていただけに、そのスリルは倍増する。
10巻の後半では、呪詛師・粟坂二良(あわさか・じろう)vs虎杖悠仁&伏黒恵(ふしぐろ・めぐみ)が描かれた。五条なき今、主人公・虎杖にスポットが当たるのは必然だ。ここからが物語の本当の始まりだと思っている。五条無双は、虎杖のためのフリだったのだ。

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