衣装制作やメイクにこだわって好きなキャラクターになりきり、個人、あるいは友達と共に写真撮影を楽しむコスプレ。今や日本を代表するポップカルチャーのひとつとして海外でも広く親しまれているが、2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響により、各種コスプレイベントが軒並み開催中止に……。
2021年に入ってからも緊急事態宣言の発令により、大規模なイベントの再開のメドが立たなかったなか、5月後半に東京ビッグサイト・青海展示棟にて『ビッグコスプレ博R』が開催された。
参加人数を大幅に制限するだけでなく、入場時の体温測定、ソーシャルディスタンスの確保、マスクの着用&手洗い・消毒の徹底など、安全面には最大限配慮するかたちで実施された同イベントには、気合いの入ったコスプレイヤー&カメラマンが大勢集結! それぞれがきちんと距離を保ちながら、久しぶりのコスプレイベントを満喫していた。
本稿では、そんな同イベントを取材して見つけた、ハイレベルなコスプレイヤーたちの写真を掲載しつつ、会場の盛り上がりもレポート形式で紹介する。
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80~90年代アニメのキャラクターがずらり
コスプレイベントといえば、参加レイヤーの衣装を通して、その時期に旬のアニメやゲームを分析できる点も、参加する上での醍醐味のひとつ。とはいえ今回の『ビッグコスプレ博R』は、緊急事態宣言の延長期間中および、急遽、開催が決定したということもあって、最新アニメのコスプレで参加していたレイヤーは少なめ。
逆に、ちょっと懐かしいタイトルのキャラクターに扮するレイヤーが多く、会場には『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』の篠原めぐみや、『北斗の拳』のジャギ、『ドラゴンボール』のランチ、『美少女戦士セーラームーン』のセーラーちびムーンらが続々と集結。



衣装選びの理由を聞いてみたところ、「定期的にイベントが開催していたころは、旬の作品を追いかけたい……という気持ちが強かったんですけど、コスプレ活動の中心が“宅コス”になってからは、流行りに流されるより、昔から好きだった作品のコスプレをしたい!という気持ちのほうが強くなって。今日は久しぶりのリアルイベントということで、“シンプルに自分がしたいコスプレをしよう”という想いで遊びに来ました」と話してくれた。
痛車×コスプレ!参加者からはさらなる要望も
ちなみに今回の『ビッグコスプレ博R』は、さまざまなアニメやゲームのイラストが描かれた“痛車”も多数展示されていて、それらと一緒にコスプレイヤーの写真を撮影できるのも、特徴的なイベントだった。
『ウマ娘 プリティーダービー』や『Fate/Grand Order』などは出展されている痛車も多く、中にはツーショットや複数名での“併せ”のかたちで、写真撮影に協力してくれたレイヤーグループもいた。


その一方で、出展された痛車の中に、自分が扮した作品のものがなかったコスプレイヤーからは、「あらかじめ、どんな作品の痛車が展示されるのか発表してもらえると、それに合わせて衣装を選べるので、次に痛車コラボを実施するときは、そうした情報も事前にアップしてもらえるとうれしいです」といったコメントが寄せられた。
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