OWV、結成1周年での初有観客ライブで見せた確かな成長「ビッグになって、もっといい景色を見せます」

2021.5.12


唯一無二の表現者への第一歩

ライブパフォーマンスで魅せていく2部「1st Anniversary Live」は、「Roar」により封切られた。歌い出しの中川はパリッとしていて緊張を香らせるが、それに振り回されるような様子は微塵もない。野性的かつジェントルな振り付けで、コンセプトである野公子を表現していく。

2部の口火を切った「Roar」

間髪入れずに「Na Na Na」につなぐと、一気に色気が放たれた。クラクラしてしまうほどの妖艶なオーラには、「色気はOWVの得意分野」と掲げているのも納得。佐野と本田がシンメトリーで踊るダンスパートは安定感抜群で、彼らが確固たる実力を持っていることを物語っていた。初披露となった「My flow」でキュートな表情をのぞかせ、そのギャップによってQWVは、さらなるOWV沼へと引きずり込まれたはずだ。

6曲目に披露された「Beautiful」

中盤のパートでは、恋愛3部作が披露された。恋の始まりを歌った「Ready Set Go」をきっかけに、失恋ソングの「Scattered」、愛の復活を描いたような「Beautiful」とストーリーを紡いでいく。楽曲に感情を乗せる表現力も見事だが、特筆すべきは「Scattered」と「Beautiful」におけるハンドマイクでの歌唱だろう。“踊れる”イメージが強い4人だが、言葉の一つひとつに想いを刻んでいくさまは、ボーカリストとしても成長していることを証明。浦野に至っては、イントロ部分でアカペラまでこなしている。歌とダンスの相乗効果で、今以上にOWVが化ける未来を想像させた。

「Scattered」で持ち前の歌唱力を魅せた浦野秀太
MCパートでの中川勝就
MCパートでの本田康祐
MCパートでの佐野文哉

MCでは、4thシングル『Get Away』のリリースを発表し、アップテンポな「BE ON TOP」「So Picky」、初披露曲「PARTY」と次々に投下。会場のボルテージを最高潮まで高めていく。トリを飾ったのは、デビュー曲である「UBA UBA」だ。ずっと突き詰めてきたナンバーということもあり、パフォーマンスには自信がみなぎっていた。

アンコールでは、「What you waitin’ for」と初披露曲「Fifth Season」を披露。ステージ上から会場を見渡すOWVの視線は優しく、QWV一人ひとりの姿を目に焼きつけているかのようだった。大勢に向けてではなく、彼らは目の前のファンに、そしてまだ見ぬファン一人ひとりに向けて歌っているかのように感じた。優しい言葉に乗ったまっすぐな想いが、そう語りかけていた。

実直な人柄と圧倒的なパフォーマンスで、着々とファンを増やしているOWV。MCで浦野が「僕たちのウブな姿を観られたのは貴重です。もっとビッグになるので、もっといい景色を見せます」と語っていた。おそらく、いや間違いなく、彼らなら実現してくれるだろう。『OWV 1st Anniversary Talk & Live “AWAKE”』は、そのスタートに過ぎないはずだ。

OWVが唯一無二の表現者となり、錆びついた価値観を刷新してくれる時代の到来が楽しみでならない。

『OWV 1st Anniversary Talk & Live “AWAKE”』第2部セットリスト
1.Roar
2.Na Na Na
3.My flow
4.Ready Set Go
5.Scattered
6.Beautiful
7.BE ON TOP
8.So Picky
9.PARTY
10.UBA UBA
──アンコール──
11.What you waitin’ for
12.Fifth Season


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坂井彩花

(さかい・あやか)1991年、群馬県生まれ。ライター、キュレーター。ライブハウス、楽器屋販売員を経験の後、2017年にフリーランスとして独立。『Rolling Stone Japan Web』『Billboard JAPAN』『Real Sound』などで記事を執筆。エンタテインメントとカルチャーが..

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