Z世代の社会課題への関心の高さは、時代背景が関係している
Z世代がこんなにも社会課題に関心が高いのには、彼らの生まれ育った時代背景が大きく影響しています。彼らは幼いころから、地球温暖化による異常気象や自然災害といった地球規模の環境問題や、東日本大震災などエネルギーの在り方を問われるような出来事を目の当たりにしてきており、学校教育の中でもこれらの課題について当たり前に扱われてきました。
実際、高校生に話を聞くと、授業でSDGsをテーマにディスカッションをしたり、英語の授業でスピーチのテーマにしていたり、受験の小論文のテーマになったりしていると言います。また、大学では環境問題やジェンダーについて学ぶ専攻や講義が設けられているなど、これまでの世代よりも教育の中での接点が非常に多いことがわかります。そのため、「もしかしたら大人よりもZ世代のほうが知識や理解が深いのでは?」と思うこともしばしばあります。
また、Z世代から最も関心が高い社会課題である「ジェンダー平等」については、彼らのメインの情報源でもあるSNSの影響も大きくなっています。「女の子らしくしなさい」「男の子なんだから」など、普段の生活で自分がなんとなく窮屈に感じていた価値観に対して、同じように感じている人の意見を見つけて共感・安心したり、LGBTQ+の当事者による投稿から彼らの実態や悩みを知ったりと、SNSを介して多様性の実態や、そこに対する知識や理解を深める機会を得ています。
SNSと共に育ったことで、さまざまな人の生き方や考え方が存在することが当たり前になっているZ世代。
「自分にもいろんな側面があるように、相手にもいろんな側面があるのが自然なのに、違いを否定すること自体ダサくない?」
「違いに対して、誰かが制限したり迫害したりする権利なんて絶対なくね?大丈夫そ?」
というのが、彼らのスタンダードです。彼らの考え方が世の中に届き、実現することを強く願います。
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