語彙がオニギリの具しかない呪言師
2巻で初登場した呪術高専の先輩たちもかなりカマしてる。虎杖、伏黒恵(ふしぐろ・めぐみ)、釘崎野薔薇(くぎさき・のばら)の先輩なのだからどれだけすごい奴らなのかと思ったら、出てきたのはパンダと、語彙がオニギリの具しかない呪言師・狗巻棘(いぬまき・とげ)だった。

オニギリの具しかしゃべれないってどういうこと? 疑問は一切解決されないまま、シーンは切り替わってしまう。まぁ狗巻に関しては、「思いっきりぶっ飛んだキャラクター」ということでなんとか飲み込めるが、パンダに関してはまるで意味がわからない。
本当にパンダなのか、パンダの着ぐるみを着た人間なのか、着ぐるみが意思を持って動いているのか、それともパンダそっくりに見える人間なのか。「~だパン!」などと変な言葉遣いをしてくれたらギリ理解できるが、「スマンな 喪中に」と常識人的な気遣いを見せたり、なんならツッコミ役感すら漂わせている。
野薔薇が「パンダをパンダで済ませるつもりか」と疑問をこぼしているが、本当にそのとおりでこのままスルーできるわけがない。なのにちゃんとは触れずに、ストーリーはどんどん展開していく。強さのインフレだけでなく、キャラ設定の振れ幅についても、本当に2巻はカマしてきた巻だ。
どんな女がタイプだ
強いインパクトを残しまくった2巻だったが、パンダにしてもオニギリ先輩にしても、あとにキッチリと納得のいく回収を見せるシーンがある。カマすだけカマして放っておくマンガは意外とあるが、こういうところでまじめに取り組んでくれると、『呪術廻戦』への信用につながる。
インパクトがあればあるほど、ちゃんと畳めるのか心配になるのが読者心理。そういう意味では、これからどれだけカマしてきたとしても、結末を信じて待てるのは、読者として本当にありがたいことだ。“最強”五条悟をどうするの? そういう楽しみを持てる巻でもあった。
「どんな女がタイプだ 因みに俺は 身長(タッパ)と尻(ケツ)が デカイ女がタイプです」
ちなみに2巻のラストは、呪術高専京都校の3年・東堂葵のこのセリフがラスト。ブチギレ寸前、今にも襲いかかってきそうな東堂の口から出た状況とミスマッチな言葉と、最後の「です」の丁寧さがたまらない。
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