平成9(1997)年生まれは大坂なおみ、杉咲花…平成21(2009)年生まれは…
昨年注目された平成9(1997)年生まれといえば、なんと言ってもテニスの大坂なおみである。9月の全米オープンでは、毎試合ごとに、違う人名がプリントされたマスクをつけてプレイした。それは、警察の人種差別的な暴力の被害に遭った黒人犠牲者たちの名前だった。競技を通して社会にメッセージを送る彼女の姿勢は、新たな時代のアスリート像を印象づけた。
アスリートではこのほか、目下シーズン中のフィギュアスケートの宇野昌麿、プロ野球で昨年セ・リーグの新人賞に輝いた広島の森下暢仁などが今年24歳を迎える丑年に当たる。
芸能界では、現在放送中のNHK連続テレビ小説『おちょやん』でヒロインを演じる杉咲花、同じく朝ドラヒロイン経験者の芳根京子をはじめ、中条あやみ、松本穂香、今田美桜、矢作穂香、黒島結菜、小芝風花、武田玲奈など、この年も女優の当たり年といった感がある。アイドルグループ・乃木坂46に所属しながらミュージカル界でも注目される生田絵梨花をここに入れてもいいだろう。男優では村上虹郎、北村匠海らが注目される。
現役アイドルでは、生田絵梨花と同じ乃木坂46の山崎怜奈、櫻坂46の上村莉菜、土生瑞穂、尾関梨香、守屋茜、日向坂46の齊藤京子、潮紗理菜、昨年2月に卒業を発表しながらも延期となっているSKE48の松井珠理奈、AKB48・STU48兼任の岡田奈々、NMB48の白間美瑠、私立恵比寿中学の星名美怜、海外でも人気を集め、昨年は紅白にも初出場したBABYMETALのSU-METAL(中元すず香)などがこの年の生まれ。ハロー!プロジェクトでも、アンジュルムのリーダーである竹内朱莉、Juice=Juiceのサブリーダー・高木紗友希、それからモーニング娘。’21の石田亜佑美、生田衣梨奈が、ちょうどモー娘。が結成されたこの年に生まれている。
男性アイドルも多く、ジャニーズ事務所に所属するKis-My-Ft2の北山宏光、A.B.C-Zの五関晃一、Sexy Zoneの松島聡、King & Princeの平野紫耀、神宮寺勇太、SixTONESの森本慎太郎、Snow Manの目黒蓮が年男に当たる。お笑いでは、第七世代と括られる中でも最若手となる四千頭身の後藤拓実と都築拓紀(石橋遼大は学年は同じだが1996年生まれ)が挙げられる。
今年のひとつ前の丑年である平成21(2009)年生まれには、今年12歳と、さすがにまだ著名人は少ないが、一昨年、歴代最年少の10歳でプロ入りした囲碁棋士・仲村菫がいる。
牛とワクチンの関係!
戦後史を紐解くと、日本経済は奇しくも丑年ごとに大きな曲がり角を迎えてきた。敗戦後の連合軍占領下にあった昭和24年には、米国が日本経済の安定と自立を促すため、ドッジ・ラインと称される一連の経済政策を指導。これにより日本は復興への糸口を掴む。昭和36年は、高度経済成長のジャンピングボードとなった国民所得倍増計画の初年度に当たった。
しかし、昭和48年の第一次石油危機で高度成長は終わる。同年には日本も本格的に変動相場制に移行し、以来、徐々に円高が進んだ。昭和60年のプラザ合意で円高が昂進し、これに対処するための金融緩和策はバブルを生む。
平成に入ってバブルは崩壊、そのツケは平成9年の北海道拓殖銀行、山一證券の相次ぐ破綻といったかたちで表れた。経済停滞が長引くなか、平成21年には、前年の米国でのリーマンショックの影響が日本にも及び、非正規雇用者の解雇が相次ぎ、職と住居を失った人たちのため「年越し派遣村」が開設され、そこで新年を迎えた人も少なくない。
それからまた干支が一巡し、コロナ禍で経済が打撃を受けるなか年が明けた。ワクチン開発が急ピッチで進められ、海外ではすでに接種が始まっている国もある。日本でも徐々に接種が進むはずだが、これによって感染拡大が抑え込まれることを期待せずにはいられない。
ちなみにワクチンの語源は、牡牛を意味するラテン語である。これは人類初のワクチンである種痘が、牛痘を人間に接種して天然痘を予防するものであったことに由来する。牛と人間の関わりはいろいろな意味で深い。
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