秘められたマシューの恋
第6話は、さまざまな恋心も描かれた。
(アンのせいで)スキャンダル騒ぎになったフィリップス先生と最年長の生徒プリシーの進展がほのめかされた。先生がスペリング対決で出題するワードが、プリシーへのメッセージになっていたのだ。
「恋愛」「美人」「拒絶」「傲慢」「冷淡」「後悔」「目的」「辛抱」「婚約」。婚約で、プリシーの表情が変わる。そんなことやってないで、ちゃんと授業をしてほしいものだ(全米最大規模のスペリング大会のドキュメンタリー『スペリング・ビーへの挑戦』がNetflixに入っていておもしろいのでオススメ)。
マシューの恋も描かれた。アンのためにふくらんだ袖のドレスを買いに行き、店のマダムとの静かな会話から、学生時代のふたりの秘めたる恋の回想シーンへ。マシューがくれたボタンを、今でも持っているマダム。マシューは、完成したドレスを自分では取りには行かないが、ボタンをプレゼントする粋な計らい。素敵な恋愛短編小説のようなエピソードが挿入された。
リンド夫人と旦那さんの熟年夫婦のいちゃいちゃっぷりもあった。
アンは、ダイアナに「心から愛してる」と言われる。今まで「愛している」と言われたことのなかったアンは、すぐには飲み込めないほど驚き、喜んだ。
アンとギルバートの恋はまだまだ自覚されていないが、学校を休んでいるギルバートに教科書を届けに行ったアンは、病身の父の存在を知った。そのことも、アンが大人になるためのひとつの試練だったのかもしれない。

ラストシーン。
マリラが、いつものセリフを(少しうれしそうに)言う。
「兄さんは、子供を甘やかし過ぎですよ」
それに対してマシューは「子供じゃないよな」と微笑んで、「行きましょう、お嬢さん」と大人になったアンをエスコートするのだ。

『アンという名の少女』
原題:Anne with an “E”
制作:2017年 カナダ
原作:L・M・モンゴメリ
製作総指揮:モイラ・ウォリー=ベケット
キャスト
アン・シャーリー(エイミーベス・マクナルティ)(上田真紗子)
マリラ・カスバート(ジェラルディン・ジェームズ)(一柳みる)
マシュー・カスバート(R・H・トムソン)(浦山迅)
ダイアナ・バリー(ダリラ・ベラ)(米倉希代子)
ギルバート・ブライス(ルーカス・ジェイド・ズマン)(金本涼輔)
レイチェル・リンド(コリーン・コスロ)(堀越真己)
ジェリー・ベイナード(エイメリック・ジェット・モンタズ)(霧生晃司)
Netflixシーズン1から3まで配信中
NHK総合で日曜の午後11:00から全8回
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