遅く起きた日曜日に、近所の町中華でお腹いっぱい食べる(スズキナオ)

2020.9.13

近所の店で年に数回あるかないかの豪遊をし、すがすがしい気持ちになる

今日は徹底的に町中華の気分だ。「もう一軒、行くでしょ!」と謎の情熱に突き動かされ、再び外へ出る。近所にある別の中華料理店へやってきた。

「大王」と書いて「ターワン」と読む

たまにラーメンを食べに来る「大王」だが、今日は今まで注文してこなかったメニューも試しつつ、ゆっくり腰を落ち着けて飲んでみようと思う。

なにはともあれ瓶ビール

今日はもう「なんでも来い」という気持ちである。ここしばらく外食もしてなかったし、豪遊するぐらいのつもりで飲み食いしたい。まずは“スピードメニュー”と書かれたなかから「味つけもやし」を。

ビールのおともに最適

次だ。「ギョウザ」と「シューマイ」で迷った挙句、両方いく。

どっちも食べたいんだからどっちも食べる

勢いはまだまだ止まらず、店の人気ナンバーワンだという「中華ランチ(酢豚、サラダ、玉子焼、チャーシュー、スープ、ライスのセット)」も、「ムースーロー」も注文。

夜でも注文できる「中華ランチ」。ここにライスとスープがつく
カメラのレンズがくもって天国みたいになったムースーロー

ビールをグビグビ飲み切ったあと、チューハイをもらい、それを飲みながら美味しさの海に溺れていく。「ムースーロー」のふわふわした玉子も美味しいし、「中華ランチ」の酢豚も甘酸っぱくて美味しい。そしてその両方の皿を行ったり来たりする幸せよ。

小一時間が経過した後、膨らんだお腹を押さえてすっかり静かになった自分がいた。5000円近くなった会計を終え、ゆっくりと外へ出る。普段、食事が1000円を超えてくるともうとんでもない贅沢をしているような気になってしまう自分にとっては、年に数回あるかないかの宴会レベルである。

でも、近所のお店でたくさんお金を使って飲み食いすることに一切の罪悪感を覚えなくて済むのが今の時代である。それどころかすがすがしいほどの気持ちになる。よくよく振り返ってみれば「家の近くでめちゃくちゃたくさん食べて寝てばかりいた」という一日だったけど、なんだか華やかな気分になった。「いきなり大宴会」、またやってみよう。

■スズキナオの連載「遅く起きた日曜日に」は毎月ほぼ第1日曜日遅く起きた頃、更新予定


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  • スズキナオ『酒ともやしと横になる私』

    本体1300円(税別)/208頁/三五判変型
    ISBN 978-4-909004-77-2 C0095
    発売日:2020年8月29日/発行:シカク出版
    ミニコミ専門店「シカク」が発行するメールマガジンの人気コーナーが1冊の本になりました! 徹頭徹尾どうでもよくて冴えないのに、なぜか面白くてクセになる。スズキナオの真骨頂ともいえる新感覚無意味系脱力エッセイ!
    「チミドロくん、元い、スズキナオさんはもしかして偉人の類いなんじゃないかと思って来てる今日この頃です」……キセル 辻村豪文(音楽家)
    「心底どうでもいい話を読まされてるなと思ってたら、それが宇宙の真理に直結していたりする。ナオさんの頭の中って、本当どうなってんだろ」……パリッコ(酒場ライター)
    「自分をダメだなって思ってるみんな! ここにも仲間がいたぞ! でも何か違うんだ。やっぱナオさんは面白いわ!」……ビロくん(友達)

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  • 『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』

    パリッコ/スズキナオ 編著
    2020年8月5日発売 発行:スタンド・ブックス
    定価:1500円(税別) A5判変型並製132頁 ISBN978-4-909048-09-7 C0095
    カバーイラスト:石山さやか ロゴ:スケラッコ デザイン:戸塚泰雄(nu)
    話題の「チェアリング」生みの親コンビ、若手飲酒シーンを牽引する人気ライターのパリッコ(『酒場っ子』)とスズキナオ(『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』)が編集、執筆を務める飲酒と生活の本『のみタイム』をはじめます。
    1杯目は100頁以上にわたり「家飲みを楽しむ100のアイデア」について考えました。それでも続く毎日を楽しくする、使えるアイデアが満載です!
    豪華執筆陣は、ラズウェル細木(『酒のほそ道』)、夢眠ねむ(「夢眠書店」)、清野とおる(『東京都北区赤羽』)、今野亜美(「スナック亜美」)、平民金子(『ごろごろ、神戸』)、香山哲(『ベルリンうわの空』)、イーピャオ(『とんかつDJアゲ太郎』)、METEOR(ラッパー)他!
    こんな状況でも、楽しい酒の飲み方はあるはず。とにかく酒が好きということは、よりはっきりしました。
    近刊に『酒ともやしと横になる私』(シカク出版)、『関西酒場のろのろ日記』(ele-king books)がある。

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