川後陽菜が語る――旅は生きる活力。「出会い」の日々がまた戻ってくるように

2020.8.31

旅の目的は“酒”

今までに旅行してきた場所は、国内なら奄美大島、竹富島、宮古島など島が多くて、海外だとエジプト、フィンランド、タイ、トルコ、ニューヨークなど。ほかにもちょこちょこ行っていると思います。

https://youtu.be/_LWFqTsXrxE
フィンランド旅動画【Finland trip Vlog】

旅行の目的は……基本的にお酒です(笑)。事前に飲める場所を調べたり、現地の有名なお酒を調べて行くようにしています。

酒蔵やワイン工場の見学にも行きます。奄美大島には黒糖焼酎の蔵がめちゃくちゃあって、知り合いの蔵人さんもいらっしゃるので、工場見学をしつつお酒を飲ませてもらったりしましたし、山梨でもワイン蔵巡りをさせてもらいました。けっこう、お酒人脈が旅のスケジュールを握ってるかもしれないですね(笑)。

私はお酒が飲める友達しかいないので、旅行中は基本的に朝から晩まで飲んでいます。世界中に友達がいる有名なバーテンダーさんと知り合いで、「今度○○に行くんです」と言うと、おすすめのバーを3つくらいリストアップしてくれるんです。そうやってまずはお酒が飲める場所を目的地にして、予定を決めています。

だから、有名な観光地にはほとんど行ったことがありません。お城とかは、まず行かないです(笑)。その土地のお酒を楽しむというのが旅のメイン。黒糖焼酎なんかは東京でも同じものが飲めたりしますけど、やっぱり奄美大島で飲むとよりおいしく感じたりするんです。

外国でも、その土地土地にお酒の文化があるのでおもしろいですよ。たとえば、エジプトは宗教上の理由でほかの国に比べてあんまりお酒が置いてないんです。「インカビール」というビールが何種類かあるくらいで、入手するのが大変だし、値段も高い。空港で飲むくらいしかできなかったんですけど、その体験もおもしろいなと思いました。

フィンランドもお酒の値段はあり得ないくらい高いんです。でも、おいしいお酒が多くて、ブルーベリーウォッカと、ラッカというクラウドベリーのお酒はぜひ一度味わっていただきたいです。

ツタンカーメンの墓がある場所。日本では見ない雰囲気で『インディ・ジョーンズ』を思い出しました。とにかく暑かった

フィンランドは特におすすめの国です。壁と天井がガラスになっている「ガラスイグルー」っていうドーム型の部屋に泊まったんですけど、寝ながらオーロラが見えるんですよ。外はきれいな雪景色だけど、めちゃくちゃあったかい快適な部屋の中からオーロラが見えるのが、すごくおもしろかったです。フィンランドの方はみんな優しくて、人柄もめちゃくちゃよかったです。

フィンランドのスキー場。一面真っ白で何も見えなかったのですが、シュールな写真が撮れました。寒過ぎて感覚はなかったです。ここで食べたトナカイスープが、冷えた身体に染みました

フィンランド発祥のスポーツのモルックにハマったのも、この旅がきっかけでした。知り合いから「お土産にモルック買ってきて」と言われて、初めて存在を知ったんです。最近、日本でもじわじわと人気が出てきましたよね。私がモルックをガッツリやろうと思ったのは、また行きたいと思えるくらいフィンランドがよかったから。普段は同じ場所に2度行こうとは思わないんですけど、いつかモルックの世界大会に出場して、ついでにまた観光ができたらいいなって思います。

https://youtu.be/IcS57_c-5oA
【#狩野英孝】初コラボ!!!モルック対決【後半】

旅のおもしろさは“人との出会い”

基本的に旅行は旅仲間と行きます。奄美大島は、毎年恒例になっているのでそのときは10人くらいになったりもするんですけど(笑)、海外の場合はフリーで活動している子でスケジュールが合った2~3人で行くことが多いです。

あとは、人脈を伝ってではないですけど、事前にその国に住んでいる人と現地で合流することもあります。ガイドブックに載ってないような、地元の人ならではの場所に連れて行ってもらえるので楽しいですね。

やっぱり、旅のおもしろさって、行く先々に知り合いができることだと思うんです。島に行けば島に住んでいる友達ができたり、たまたま隣に座った旅行で来ていた人と連絡先を交換して翌日も一緒に飲んだりとか……いろいろな出会いがあります。知り合った人が旅行者なら旅の情報も教えてもらえるし、その人の出身県に行くときにはまた人を紹介してもらえたり、旅好きのネットワークがどんどん広がっていくんですよね。旅先でのコミュニケーションの秘訣は……やっぱり、お酒になっちゃうかな(笑)。

海外では、私は一切英語ができないので強行突破です。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ)の出川(哲朗)さんの「出川イングリッシュ」ではないですけど、日本語で英語風に話しかけても意外と伝わるんですよ。
以前、ニューヨークでひとりきりの状況で、ずっと使っていた交通系ICカードが急に使えなくなったんですよ。帰国のフライト時間ギリギリで、タクシーを使うしかないと思って、全部日本語でしゃべってなんとか乗り切ることができました。そういうトラブルもありますが、なんだかんだ気合いでイケるもんだと思ってます(笑)。

川後陽菜が「死ぬまでに一度は旅行をしたい場所」は?

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川後陽菜

(かわご・ひな) 1998年3月22日生まれ、長崎県出身。2011年に乃木坂46の1期生オーディションで合格したことを機に上京。グループ活動中は「川後P」の愛称でプロデュース業や『Popteen』誌の専属モデルを務めた。2018年12月にグループを卒業、現在はフリーでマルチな活動を展開している。 川..

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