1997年生まれの新星、不吉霊二の商業出版デビュー作『あばよ〜ベイビーイッツユー〜』。漫画評論家の足立守正さんが、「最先端なのに」、「ノスタルジーを感じる」という本作の魅力を綴った。 ※本記事は、2020年4月25日に発売された『クイック・ジャパン』vol.149掲載のコラムを転載したものです。 時間も理屈も、さよなら、あばよ。 アメリカに戦争で負けて20年ちょっと、でもアメリカから『スター・ウォーズ』が来るにはまだちょっとのころ。俺は幼児で、大人に連れられ新宿や横浜の地べたを見つめて歩くのが楽しかった。都会
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