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2020.6.7

19:00〜:ビートルズのトップ10を決めて17年目『THE BEATLES 10』

さて、19時からは『THE BEATLES 10』、略して『ビー10(テン)』だ。2004年10月に放送スタート。もはや老舗だが、筆者は始まって間もなく聴き出し、かつて講談社の雑誌『KING』(2006~2008年)でラジオ連載を持たせてもらっていたころ、ささやかながら一度、言及した過去あり。しかしまさか、こんなにも長くつづくとは思ってもいなかった。だって毎週、リスナー(=10ダー)の投票のみでビートルズのトップ10を決めていく番組ですよ。飽きるじゃないですか。新曲もないわけだし。ところが、これだけつづいているとおりに、ちっとも飽きないんだよなあ~。

理由はといえば、「それがビートルズだから」。まあ、オールディーズの原意である「Oldies But Goodies(時代的に古くてもよい音楽)」がその一義的な答えなのだろうけれども、さらにビートルズの場合、メンバーのうちポール・マッカートニーとリンゴ・スターが存命、いまだミュージシャンとして現役で、しかも残された名ナンバーの数々には明かされていない謎がいくつもあり、従って楽曲研究は終わることを知らず。加えてバンドとして新たなトピックスが絶えないのもスゴし。

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16年間も話題の尽きることのない事実に、ビートルズの偉大さを改めて気づかされる

昨年はアルバム『アビイ・ロード』50周年記念エディションが発売され、ダニー・ボイル監督の映画『イエスタデイ』(2019年)も公開、今年はアルバム『LET IT BE』の50周年ゆえ、9月には北米でピーター・ジャクソン監督のドキュメンタリー映画『The Beatles:Get Back(原題)』がお披露目される予定だ。番組内でもこれから、どんどん盛り上がってゆくこと必至。

トップ10の動向も毎週おもしろい。たとえば5月17日と24日、こちらはリスナーがリトル・リチャードを追悼した結果、ポールのシャウターぶりが最高な「Long Tall Sally」のカバーが2週連続1位になり、31日も8位と健闘、1位はジョージ・ハリソンの「It’s All Too Much」に。何がランクインするか、50年前に解散したバンドなのに“時流”というものがあり、毎回のチャートがヴィヴィッドに変動するのだ。それが継続され、上半期10や年間10へと集積される。

そのほか、ソロワークスを対象にメンバー4人の誕生日を祝うソロ10、リスナーによるカバー投稿「5人目のビートルズ」、「ビー10意識調査」といったレギュラー企画も。キャリアがあまりに多彩で説明するのが煩わしく、“謎の音楽家”と自称しているメインパーソナリティ・カンケのビートルズを通したカルチャー全般への愛、流暢かつ機知に富んだトークが振るっていて、なおかつ、女性スタッフ3名とのコンビネーションも楽しい。この4人を思い切って、ラジオ日本の“FAB4”と呼んでみたい(……ちょっと褒めすぎか)。

20:00〜:数奇者にはたまらないマイカセットテープ『クリス松村の「いい音楽あります。」』


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