福井俊太郎(GAG)による連載「指が輝いてる人はピザ食べた人」。総武線沿線の旨いグルメを、福井お得意の“決めつけ”を挟み込みながら紹介していく決めつけグルメ連載だ。今回降り立つのは市ケ谷駅。訪れた蕎麦屋の感動的なせいろ蕎麦の【香り】に、福井は大人/幼稚を決める判断の基準を見出す。【香り】は大人、【匂い】は幼稚……なにかわかりやすい例はないだろうか……そうだ、ジェラードンで例えてみよう。
「店構え込みで、いただきます。」
どうもぉ総武線に乗ってて目に映る景色ってどの駅もとても魅力に溢れてるんですが、、その中でも個人的に好きな景観が市ヶ谷駅にありまして、、それは、、駅に面している釣り堀、、なんですよね、、
初めて見た時は目を疑いました、、まさか、、東京のど真ん中に、、駅に面して、、あんな歴史を感じる釣り堀があるなんて思わないですもんね、、感覚としては、、居酒屋で頼んだポテトサラダの中にたくわんが入ってた時と同じ衝撃、、洋風のサラダの中にまさか和のお漬物が入ってるなんて思ってもみない、、あのコリッとした食感を不意に感じた時と同じだと思って頂ければ幸いです、、
なによりこの釣り堀の好きなところ、、名前が、、市ヶ谷フィッシュセンター、、という絶妙なネーミングなんですよね、、あえて、、フィッシングセンター、、と言わないところが、、お魚、、に対してのリスペクトがうかがえる、、釣っている人間優位の「フィッシング」を使うのではなく、、あくまで「フィッシュ」、、お魚優位の施設なんだなと、、人間はお金を払って釣らせて頂いてるんだぞ、、という気持ちを常に持たせてもらえる店名にとても好感が持てましたね、、
それでは、、恒例の、、OPV(オープニングVTR)の代わりとなるOGP(オープニンググルメピクチャー)を、、中島みゆきさんの「蕎麦屋」が流れているイメージでどうぞ!
♪世界じゅうが だれもかも 偉い奴に思えてきて まるで自分ひとりだけが いらないような気がする時♪
間違いない店構えですよね、、
店構え、、私にとっては、、料理そのものや料理を盛り付ける器と同じくらい大切な要素で、、店構え込みで、、いただきます、、と手を合わせています、、
もし、、前前菜(ぜんぜんさい)、、という言葉があっとしたら、、辞書を引いた時に、、①飲食店の店構え。実際の前菜が出てくる前に前菜の仕事をするもの、、と書かれているでしょう、、もし②の意味があるとしたら、、三国志に登場する軍師のひとり、、と書かれていそうです、、なんとなくですが、、前前菜(ぜんぜんさい)という男は年老いたガリガリの軍師で、、白いあご髭をヘソあたりまで伸ばし、、そのあご髭を触りながら高い声で「フォッフォッフォッフォッ!青二才が!そんな教科書通りの戦法ではこの前前菜には勝てんぞっ!」と相手の若い軍師を嘲笑っていそうです、、
話を戻しますが、、そんな確実に美味しい店構えから出てくるランチがこちら、、
やっぱり絶対に旨いハンバーグでしたぁぁぁぁ(低くねっとりした声で)
とにかくご飯がすすむハンバーグでしたねぇぇぇぇ(低くねっとりした声で)
もし私が整骨院の先生だったら「あなた凝ってないからもう来なくて大丈夫ですよ」って施術せずに帰すくらいフォークを入れた時のお肉が柔らかかったですねぇぇぇ(低くねっとりした声で)
あとはソースが美味すぎましたね、、とても上品なのに満足感で胸が一杯になる、、このハンバーグに一番合うソース、、という印象でした、、では、、この美味しいソースに一番合うお笑いのフレーズはなんだろう?、、と考えてみたら、、
「こんなんなんぼあってもいいですからね」(ミルクボーイ内海崇氏)、、で決定しました、、
♪風はのれんをばたばたなかせて ラジオは知ったかぶりの大相撲中継♪
香りのかみちぃ/匂いのアタック
市ヶ谷、、靖国神社があり公園や美術館などが集まる、、大人だから嗜める街、、「あの街の良さがわからないようじゃ、君にうちのアルマーニは売れないね」、、ともし私が大人の象徴ジョルジオ・アルマーニのショップ店員さんなら背伸びした若造を追い返します、、
誰しもが、、大人の嗜み、、って憧れますよね、、例えば、、ゴルフ、、芸術鑑賞、、ウイスキーに詳しくなってその知識を長時間にわたり興味ない人に語る、、銀座のクラブに行って会社の経費で豪遊して後日に経理のお局様から怒られる、、選挙に行けと若者に口うるさく言い過ぎて逆に若者の足を選挙から遠ざけさせる、、あれ?、、すいません、、気づいたら途中から、、大人の嗜み、、ではなく、、痛い大人の行動、、にすり替わってましたね、、申し訳ございません、、
実は個人的に、、これこそ大人の嗜みだよなと、、あっしが憧れてやがる代物(しろもん)がありやしてねぇ、、遡りゃあガキん頃、、それをかっくらってる旦那達を目にしましてねぇ、、なんて色気がありやがんでぇ、、これこそ大人の食いもんだよっ、、あっしのようなガキの吸引力じゃあそこまでの勢いはつかねえ、、いつかあっしもズルズルズルッとすすりあげてえもんでぇ、、
いきなりですがここで、、指輝式超絶簡単グルメクイズです「急に文面が江戸っ子口調になった」「勢いよくすすりあげるのが格好良い」「オープニンググルメピクチャーの曲」という3つのヒントから、、私が考える人生一番の、、大人の嗜み、、を当ててください、、シンキングタイムはいりませんよね、、答えは、、
お蕎麦をかっ喰らうことですぅぅぅぅぅ(低くねっとりした声で)
もう少し詳しく説明すると品のあるお蕎麦屋さんでせいろを嗜みながら昼から一杯やる行為ですねぇ(低くねっとりした声で)
とにかく大川やさんのそば御膳には感動しましたね、、炊きこみご飯も天ぷらも小鉢も死角がない、、全ての完成度が高い、、
特に心を動かされたのが、、せいろ蕎麦の香り、、とても心地良い香りが漂ってくる事なんですよね、、やはり表現としては【香り】がしっくりくる、、例えば、、私の大好きな、、唐マヨ丼の場合だと、、人間の食欲を駆り立ててくる【匂い】、、と表現したくなるんですよ、、
ここが指輝式の決めつけ、、大人の嗜みポイント、、だと踏んでいまして、、【香り】という表現をあてがいたいか【匂い】という表現をあてがいたいかで、、そのもの自体が、、大人か幼稚かの仕分けをされてる気がするんですよね、、これはもちろん、、良い悪いの話ではなく、、ただ大人か幼稚かを勝手に判断するだけの、、大人幼稚判断の一つの基準、、になっているのではないかと、、この理論を証明する為にバチっとハマるお笑いコンビっているかな?と探してみたら、、いらっしゃいました、、その方々は、、
今をときめくジェラードンです、、このふたり(本来はトリオですが今は期間限定でコンビをやっています)はとてもわかりやすいですよね、、かみちぃ氏には【香り】の表現が似合う、、彼はいつも清潔感があり、、舞台の立ち回りから楽屋での所作まで大人でしかない、、だって大人の基本、、旅行に行ったら必ず職場の仲間にお土産を買う、、を自然とやってくれますからね、、あれは意外とスキルがいりますよ、、恩着せがましくならないようにしつつサラッと私はこの組織のことを気にしてますよ、、という雰囲気を持っていないと成功しないですからね、、こってりしてないけどコクがあるスープ感、、なかなか出せるもんじゃありませんよね、、あと、、これは本質とは離れますが、、実際の彼は芸人達から「かみちぃが横を通るだけでお花畑の香りがする」と称されています、、名実ともに【香り】の持ち主、、
その一方で、、アタック西本氏はやはり【匂い】が似合う、、ここは彼の名声の為に言っておきますが、、全く臭くないですからね、、なんだったら良い【匂い】がします、、でもどれだけ石鹸で手を洗ってもその手は石鹸の【匂い】がする、、であって【香り】はしないんですよね、、だって、、角刈りという見た目に特化して笑いを取っていますからね、、
それだけでは収まらず、、年に一度の祭典、、お笑いの日2024、、のコーナーで大人気男性アイドルの方と運動で勝負してボロ負けして、、終わりのトーク部分の絡みでそのアイドルの方の股間をいきなり掴みにいくボケをカマしてましたし、、大宮セブンというお笑いユニット内での彼の必殺技は、、タモンズ安部(浩章)さんとの、、お尻の【匂い】の嗅ぎ合い、、ですからね、、笑いの取り方が幼稚過ぎて、、天晴れ、、ですよね、、
皆様も自分が【香り】なのか【匂い】なのか、、市ヶ谷という街を楽しめるかどうかで判断してみてはいかがですか?
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