2022年『NHK紅白歌合戦』に初出場した11人組のグローバルボーイズグループ・JO1、最新シングル『DROP That』を含めデビューから4作連続で初週ハーフミリオンを記録している同じく11人組のグローバルボーイズグループ・INI、さらに2023年5月10日に『Brand New Day』でメジャーデビューしたばかりの6人組のグローバルボーイズグループ・DXTEEN。
そんな3組が所属するLAPONEエンタテインメントによる合同ライブ『LAPOSTA 2023』が、5月30日・31日、東京・有明アリーナにて開催された。全国の映画館で行われたライブビューイングや世界中に配信されたライブストリーミングも含めると、2日間で合計約17万人に視聴された同ライブ2日目のレポートをお届けする。
目次
JO1&INIにこの11人が、DXTEENにこの6人が集まった奇跡
LAPONEエンタテインメントに所属するアーティスト3組、総勢28名による初の合同ライブ『LAPOSTA 2023』 が、5月30日・31日に東京・有明アリーナにて開催された。30日の公演は、全国47都道府県、80の映画館にてライブビューイングが行われ、31日にはライブストリーミングにて国内外にその模様が配信された。
チケットは即日完売し、2日間2公演で計約2万人を動員。各グループのパフォーマンスはもちろんのこと、カバーパフォーマンスやグループの垣根を越えたユニットステージなど、約2時間にわたり全38曲を披露した。
と、概要を書くことはたやすいし、事実を書き連ねていけば、一応のライブレポートは仕上がるのだが……。なかなか、言語化し難いライブだった。「よかった」と、ひと言で言ってしまえたらどんなにいいかとも思ったが、その言葉はあまりにも浅過ぎる。
「楽しい」という感情に飲まれつつも、心のどこかでさまざまな思い──たとえばLAPONEエンタテインメントの可能性や、グループの個性と個々のポテンシャル、エモーショナルな気持ちが浮かびつづけた時間だった。
JO1、INI、そして5月にデビューしたばかりのDXTEEN。28人のバックグラウンドは、一般的なそれよりもさまざまで、だからこそJO1、INIにこの11人が、DXTEENにこの6人が集まったことを、ふとした瞬間、奇跡だと思える。
時勢の影響は言わずもがな、新設事務所だからこその手探りもあってか、3組の歩みはまるで異なり、それぞれの色を持っている。そして不思議なことに、この日見せたユニットステージやシャッフルステージを通してこそ、グループという巡り合わせの妙を感じた。
薔薇の花びら舞うステージが似合う、JO1
JO1のステージでは、曲が始まる前にほんの一瞬、静寂が訪れる。声援もさることながら、漏れ聞こえるのは感嘆の声。感じたのは風格だ。
2019年、『PRODUCE 101 JAPAN』という未知に飛び込み勝ち抜いた、LAPONEエンタテインメントの始まり。彼らが“初”に立ち向かったのは、一度や二度ではない。“初”の『LAPOSTA』でも、積み重ねてきた「いつもどおり」をしっかりと見せつけ、その立ち姿が醸し出すオーラには矜持が見えた。
オープニングの衣装はブラック、派手な仕かけがあるわけでもない。それなのに、なぜこうもゴージャスなのだろう。薔薇の花びら舞うステージが似合う、気品あるグループだ。
グループが持つ明るいカラーと煌めきで観客を鼓舞する、INI
デビュー2年目に突入したINIからは、“カマす”気合いを感じた。ヒップホップ色の強い楽曲がそう見せるのかと思ったが、ミドルテンポの「We Are」や、バンドサウンドの「HERO」でもその勢いは変わらない。
ファンを、カメラを、捉えたら離さないと言わんばかりに、それぞれが「自分らしさ」をうまく見せていた。グループが持つ明るいカラーと煌めきは見る者を鼓舞し、ライブというポジティブな非現実へと連れて行ってくれる。
フレッシュさとキュートだけではない振り幅で魅せた、DXTEEN
5月10日にデビューしたばかりのDXTEENの魅力は、フレッシュさや清涼感、キュートなビジュアルに留まらない。彼らは、自分たちの見せ方および見え方をよく知っているし、楽曲のコンセプトを理解し消化する力にも長けている。
それは、「やんちゃ BOY やんちゃ GIRL」から「CALL 119」への振り幅でも一目瞭然。今後がいっそう楽しみになるステージを見せた。
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