JO1、INI、DXTEENが合同ライブ『LAPOSTA 2023』で見せたLAPONEエンタテインメントの可能性

2023.6.4

MCで笑いを生んでいたJO1のムードメーカー

28人もいれば、MCタイムは渋滞を避けてか、少々探り探り。JO1はDXTEENにたくさん話を振る気遣いを見せつつ、次第に冗談めいた先輩風を吹かす。JO1のムードメーカー・佐藤景瑚は、DXTTENに優しく、INIにはわざと粗雑な扱いをすることで、笑いを生み出していた。

そんな佐藤のフリを逃すことなくしっかり乗ったのは、INIの最年少・松田迅。沈黙になりそうな場面では、実は気遣い屋のJO1・鶴房汐恩が話を切り出す。それぞれの様子が、意外なようで、“らしいな”とも思う。ごく短い時間だったが、MCで見える個性もおもしろかった。

『LAPOSTA 2023』より (c)LAPONE Entertainment
『LAPOSTA 2023』より (c)LAPONE Entertainment

グループもジャンルも超えたメンバーシャッフルで見せた可能性

興味深かったのは、メンバーシャッフルによるユニットステージだ。邦楽カバーやK-POPカバー、持ち歌のリミックスアレンジやDJプレイなど、28人のルーツ、個性や適性、アイデアや遊び心を感じると共に、今後各グループが重ねていくだろうライブの見せ方、その可能性の広がりを感じる試みだった。

ハンドマイクでロックを歌いステージを駆け回るのもいいし、椅子に座り、至極のバラードを歌い上げるのもいい。甘い楽曲を愛嬌たっぷりに歌う姿や、制服姿ではしゃぐ姿も、ファンはきっと見たいだろう。

JO1・大平祥生、川西拓実、INI・田島将吾という、一見ほわほわした3人が「Born To Be Wild」に乗せたオリジナルのラップを披露し、随所に遊び心を取り入れた甘辛なステージも印象的だった。JO1・川尻蓮とINI・木村柾哉のダンスコラボレーションはひと時会場の時間を止め、JO1・豆原一成とINI・西洸人のDJステージは、会場を熱く盛り上げた。

彼らがどんなふうにここまで歩んできて、何に興味を持っていて、どんな姿をファンに見せたいと思っているのか。そのほんの一部を知る機会にもなったし、今後のステージに活かされればうれしい。なにより、グループもジャンルも超えて、やりたいこと、見せたいものをのびのび披露する姿が、とても眩しい時間だった。

『LAPOSTA 2023』より(撮影=田中聖太郎)
『LAPOSTA 2023』より(撮影=田中聖太郎)

『PRODUCE 101 JAPAN』からの成長を感じさせたステージ

そして『LAPOSTA 2023』は、LAPONEエンタテインメント所属アーティストの楽曲のよさを改めて実感する機会にもなったと思う。楽曲そのもののクオリティの高さを感じる一方で、「そのグループが歌うからこそ」の魅力も、すでに育っているのだと感じた。

DXTEENが歌う「CALL 119」、INIが歌う「Shine A Light」、JO1が歌う「BOMBARDA」──そこに、ちゃんと心地よい違和感があって、斬新だと感じたことがうれしい。「誰が歌ってもいい曲」には違いない。けれどDXTEENにはDXTEENの、INIにはINIの、JO1にはJO1のボーカルの魅力と表現がしっかり確立されているのだと、改めて実感できたからだ。

終盤、『PRODUCE 101 JAPAN』ならびにSEASON2のオーディション課題曲やシグナルソングを歌う場面では、彼らの成長ぶりに胸が熱くなるファンもいただろう。夢に辿り着いた彼らが歌いつづけるからこそのメッセージとパワーも、LAPONEエンタテインメントならではのものだと感じる。

MCもそこそこに歌い踊り、JO1、INI、DXTEENの魅力を再確認したこの日。深い深いお辞儀と、カメラへのとびきりのファンサービスでライブを締め括ったJO1のリーダー・與那城奨がステージを降りたあと、モニターにサプライズが表示された。

「2023 JO1 ASIA TOUR 開催決定」。LAPONEエンタテインメント初の合同ライブ『LAPOSTA 2023』は、世界への第一歩をファンに宣言し、幕を閉じた。

『LAPOSTA 2023』より(撮影=田中聖太郎)
『LAPOSTA 2023』より(撮影=田中聖太郎)

『LAPOSTA 2023』セットリスト(5月31日、東京・有明アリーナ)

  1. INI「SPECTRA」
  2. DXTEEN「Brand New Day」
  3. JO1「SuperCali」
  4. DXTEEN「Sail Away」
  5. DXTEEN「Come Over」
  6. INI「BAD BOYZ」
  7. INI「We Are」
  8. INI「AMAZE ME」
  9. INI「HERO」
  10. INI「FANFARE」
  11. JO1「Tiger」
  12. JO1「OH-EH-OH」
  13. JO1「Get Inside Me」
  14. JO1「Dreaming Night」
  15. JO1「Rose」
  16. DXTEEN「やんちゃ BOY やんちゃ GIRL」(JO1の楽曲)
  17. DXTEEN「CALL 119」(INIの楽曲)
  18. INI「Shine A Light」(JO1の楽曲)
  19. JO1「BOMBARDA」(INIの楽曲)
  20. 河野純喜(JO1)、髙塚大夢(INI)「青と夏」(Mrs.GREEN APPLEカバー)
  21. 白岩瑠姫(JO1)、後藤威尊、佐野雄大(INI)「Melody」(8LOOMカバー)
  22. 金城碧海(JO1)、尾崎匠海(INI)「勿忘」(Awesome City Clubカバー)
  23. 與那城奨(JO1)、藤牧京介(INI)「First Love」(宇多田ヒカル カバー)
  24. 大平祥生、川西拓実(JO1)、田島将吾(INI)「Born To Be Wild」(JO1の楽曲)
  25. 川尻蓮(JO1)、木村柾哉(INI)「Remains」(オリジナル曲)
  26. 佐藤景瑚(JO1)、許豊凡、松田迅(INI)「24H」(SEVENTEENカバー)
  27. 木全翔也、鶴房汐恩(JO1)、池﨑理人(INI)「イケナイ太陽」(ORANGE RANGEカバー)
  28. 豆原一成(JO1)、西洸人(INI)、DXTEEN「LAPOSTA 2023 Exclusive DJ Mix」
  29. DXTEEN「Unlimit」
  30. INI「Goosebumps」
  31. INI「Dramatic」
  32. INI「New Day」
  33. JO1「YOUNG」
  34. JO1「YOLO-konde」
  35. JO1「Trigger」
  36. JO1、INI、DXTEEN「Let Me Fly〜その未来へ〜」
  37. JO1、INI、DXTEEN「ツカメ〜It’s Coming〜」
    ──アンコール──
  38. JO1、INI、DXTEEN「無限大 × Rocketeer」
『LAPOSTA 2023』より(撮影=山内洋枝:田中聖太郎写真事務所)
『LAPOSTA 2023』より(撮影=山内洋枝:田中聖太郎写真事務所)

この記事の画像(全15枚)


関連記事

この記事が掲載されているカテゴリ

新 亜希子

Written by

新 亜希子

(しん・あきこ)エンタメ系ライター。音楽・アイドル・映画を中心に、インタビューやレポート、コラムやレビューを執筆。『シネマトゥデイ』『リアルサウンド』『日経エンタテインメント!』ほか。

関連記事

INI

佐野雄大、西洸人の作詞を大絶賛「韻の踏み方とかもめちゃくちゃかっこいい」【INI 4TH SINGLE『DROP That』 PREMIUM EVENT】

DXTEEN (c)LAPONE Entertainment

JO1、INIの後続ボーイズグループ「DXTEEN」が、デビュー日にSHIBUYA109にサプライズ登場「まずはオリコン1位を目指したい」

『KCON 2023 THAILAND』現地レポート

JO1初の海外パフォーマンスを日本から参加したJAMがレポート!ついに開かれた「Go to the TOP」世界への扉

エバース

「ウケるからやるは『M-1』では失敗する」。3位だったエバースは2026年、自分の感覚を信じる【よしもと漫才劇場10周年企画】

豪快キャプテン×ダイタク

ダイタク×豪快キャプテン、認め合うお互いの漫才の魅力「簡単そうに笑いを取る」【よしもと漫才劇場10周年企画】

三遊間×ゼロカラン

三遊間×ゼロカラン、人気投票との向き合い方の正解は?「やっぱり有名にならなあかんな」【よしもと漫才劇場10周年企画】

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

Furui Rihoが『Letters』で綴った“最後の希望”「どんなにつらい日々であっても、愛は忘れたくない」

EXILE NAOTOが語る、「勝負する身体」がステージと水面で魅せる“攻めの0.1秒”。大きな影響を与えるオーディエンスのパワーとは【『SG第40回グランプリ』特別企画】

4年目の今、重荷だった「王子様」を堂々と名乗れる。Last Princeが語る、プリンスを背負う勇気と楽しさ

甲斐田晴/ローレン・イロアス/3SKMの撮り下ろし表紙を公開! VTuberのトップランナーたちを徹底解剖【春のQJ×にじさんじ祭り!】

ニューヨーク『Quick Japan』vol.181

ニューヨーク、60ページ総力特集「普通は勝てない?」を考える。バックカバーにはSHUNTO×MANATO×RYUHEI(BE:FIRST)が登場【Quick Japan vol.182コンテンツ紹介】