SKY-HI(スカイハイ)がプロデュースする7人組ダンス&ボーカルユニット「BE:FIRST」。彼らの2回目のワンマンライブ『“Bye-Good-Bye” One-day One Man Show』が、4月24日に東京ガーデンシアターにて行われた。
ここでは、ライターの高木“JET”晋一郎氏によるオフィシャルレポートをお届けする。
新曲「Betrayal Game」で幕開けたライブ
SKY-HI率いるBMSGに所属する、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOで構成される7人組ダンス&ボーカルユニット「BE:FIRST」。彼らの2度目のワンマン公演となる『“Bye-Good-Bye” One-day One Man Show』が4月24日(日)東京ガーデンシアターにて、昼夜2回公演として行われた。両回共ソールドアウトとなったこの公演について、本稿ではその昼公演をレポートする。
開場前から物販列には多くのBESTY(BE:FIRSTファンの呼称)が長蛇の列を作り、会場ではBE:FIRSTグッズ、そしてSKY-HIが立ち上げ、BE:FIRSTも所属する「BMSG」グッズを身につけたファンがその開演を待ちわびるなか、会場BGMにBMSGに所属するSKY-HI、Novel Core、Aile The Shota、edhiii boiによる楽曲「Brave Generation -BMSG United Remix-」が流れると、会場からは自然と手拍子が起こり、その興奮度は一気に高まっていく。
ステージのLEDスクリーンに映し出されていたBE:FIRSTのロゴが消え、会場の明かりが落ちると、スクリーンにはどこかの街の路地裏のような場所を舞台に闊歩する7人の姿が浮かび上がる。そしてスクリーンが上下に分かれると、その中心から黒と白のコントラストを強調したクールな衣装に身を包んだBE:FIRSTが現れ、ライブは4月25日に配信開始となる「Betrayal Game」からスタート。テレビドラマ『探偵が早すぎる〜春のトリック返し祭り〜』(日本テレビ)の主題歌にも起用されたこの曲は、音数の絞られたミニマルな構成に、7人のダンスとボーカルが光る一曲。
そのまま楽曲は彼らのデビュー曲である「Gifted.」に展開。ここで印象的だったのは、オーディエンスが身じろぎもせずBE:FIRSTを注視していた姿だった。拍手や手を振るといったアクションではなく、7人の姿を立ち尽くすかのように見つめるオーディエンスの姿からは、圧倒的なパフォーマンス力で観客の心を掴むまでに至った“BE:FIRSTの進化”を感じさせた。その緊張感あふれるパフォーマンスから、ロッキッシュに会場を沸かせる「Brave Generation」、会場全体がタオルを振る「First Step」と、つづく2曲では会場を一体感で包み、“緊張と緩和”がオープニングパートの肝となっていた。
ボーカル面での成長を感じさせた「Shining One 〜pf ver.〜」
新たに完成したBMSGの専用スタジオではしゃぐ7人の姿と、これからの意気込みを語るメンバーの映像によるインタールードを挟み、ストリート系カジュアルの衣装に着替えたメンバーが登場。ライブの中盤戦は「To The First」で始まった。今年2月に行われた横浜ぴあアリーナMMでの『THE FIRST FINAL』で大団円を迎えた、彼らを生み出したオーディション『THE FIRST』。そのテーマ曲であったこの曲を丁寧に歌い上げる彼らの姿からは「『THE FIRST』の次のステップに登ったBE:FIRST」が映し出される。このあとも「Move On」「Be Free」とつづき、7人だからこそこの曲を歌えるという“強さ”が、このパートには通底していた。
MCでは前述の「Betrayal Game」の配信のアナウンスや、25日20時にアップされるミュージックビデオ、すでに先行公開されている各メンバーにスポットを当てたティーザー動画の撮影裏話などを和気あいあいと話す7人。5月18日にリリースされる2ndシングル『Bye-Good-Bye』や、現在進行しているプロジェクトに向けての意気込みなど、これからの活躍を期待させる話題に、観客からは驚きと期待の拍手が上がった。
そしてこの日、彼らの成長をボーカル面で強く感じさせたのは「Shining One 〜pf ver.〜」だろう。ダンサブルな原曲から一転、ピアノだけで構成されたバックトラックに、コーラスせずにそれぞれがリードボーカルを取る構成となったこの曲。しっとりと、そして瑞々しく歌い上げる7人の姿からは、歌唱力の高さと、それをライブという生のかたちで披露できるボーカルスキルの高まりを感じさせた。
さまざまなアワードや『THE FIRST FINAL』『1st Fan Meeting -Hello My “BESTY”- 2021』『“FIRST” One Man Show -We All Gifted.-』、そして『THE FIRST』での最終審査など、現在から過去に遡るかたちで、デビューからの経験と成長を、映像とメンバーのコメントで振り返るパートを挟み、彼らの原点である「Shining One」を改めて披露するBE:FIRST。
LEO「かけがえのない時間を共有できたことは宝物」
つづく「Kick Start」では「僕たちなりの進化を通して、濃い時間を皆さんに届けられていたらうれしいです(RYOKI)」、「一人ひとりのBESTYの力で、こんなに大きなステージに立たせてもらって、感謝してもし切れません(SHUNTO)」、「かけがえのない時間を共有できたことは宝物です。たくさんの夢を皆さんと一緒に歩んでいければと思います。愛してます(LEO)」、「たくさんの曲を歌って皆さんに届けたいという気持ちが伝わるとうれしいです。まだまだ盛り上がっていきましょう(RYUHEI)」、「世界への挑戦権への2歩目が踏み出せたと思います。絶対にみんなで世界に行きましょう(SOTA)」、「BESTYの皆さんの反響をいつも楽しみにしているし、皆さんからパワーをもらっています(MANATO)」、「皆さんの熱量に支えられているので、これからもさらに成長した姿を見せられればと思います(JUNON)」と、BE:FIRSTへの思い、BESTYへの思いを口にするメンバー。
そして「また逢いましょう。そのときまで“Bye-Good-Bye”」と、この日のラストソングとなる「Bye-Good-Bye」を披露。歌い終わると名残惜しそうに客席に手を振るメンバーの姿が非常に印象的だった。1stワンマンライブよりも、格段にパフォーマンス力、そして表現力を高めたステージを見せたBE:FIRST。パフォーマーとしての存在性を強く提示した2ndワンマンライブは、彼らのこれからの“ダンス&ボーカルアクトとしての飛躍”をじゅうぶんに感じさせるライブとして完結した。
なお、前述の「Betrayal Game」は4月25日0時から配信、20時からは「Betrayal Game」のミュージックビデオをYouTubeにてプレミアム公開する。またMV公開に先駆けて、25日19時30分からはBE:FIRSTのインスタグラムのオフィシャルアカウントにてインスタライブ、19時45分からはYouTubeチャンネルにて生配信を行う。音源や映像、そして生配信を通しても、彼らの成長を感じ取っていただきたい。
BE:FIRST(ビーファースト)
SKY-HI率いるBMSGに所属する、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOの7人組ダンス&ボーカルユニット。それぞれが歌・ダンス・ラップに対して高いクオリティとポテンシャルを持っているのと同時に、作詞・作曲・コレオグラフにまで発揮される音楽的感度の高さ、そして七者七様の個性を持った華やかさが魅力。「BE:FIRST」と名づけられたこの7人組は、プレデビューから日本の各種チャートの1位を席巻。ここからアジア、そして世界へと向けて偉大なる最初の一歩目を踏み出す。
【関連】BE:FIRST、初ワンマンライブで感じさせた可能性。“かっこいい”で世界のトップへ
-
BE:FIRST「Betrayal Game」
4月25日(月)デジタルシングル「Betrayal Game」リリース
読売テレビ・⽇本テレビ系⽊曜ドラマ『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』主題歌
https://befirst.lnk.to/BetrayalGame
*
・4月25日19:30〜:インスタライブ
https://www.instagram.com/befirst__official/
*
・4月25日19:45〜:YouTubeライブ&新宿ユニカビジョン配信
https://youtu.be/m1epUlYa7oM
*
・4月25日20:00〜:プレミア公開「Betrayal Game」Music Video
https://youtu.be/57SEhO-jIdI
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR