“失言”で辿るニッポンの戦後史!?『政治家失言クロニクル』刊行を記念してTVODからコメントが到着
テキストユニット「TVOD」による新刊『政治家失言クロニクル』が、2021年11月24日に刊行された。その発売を記念して、QJWebにも寄稿しているTVODのふたりからコメントが到着した。
【関連】ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』から考える“今の日本”が抱える問題(TVOD)
失言を通してコンパクトに戦後政治史が学べる一冊
『ポスト・サブカル焼け跡派』(百万年書房/2020年)で知られるコメカとパンスによるテキストユニットTVODの2冊目の著書となる『政治家失言クロニクル』(Pヴァイン/ele-king books)が、11月24日に刊行された。
毎日のようにメディアやSNSを賑わす政治家の失言。本書は、1945年、戦後すぐから現代に至るまでの政治家たちの数々の失言をピックアップし、その失言を通してコンパクトに日本の戦後政治史が学べる一冊だ。
また、刊行を記念したトークイベントが12月22日に開催される予定だという。続報は出版社のSNSなどでチェックしてほしい。
さらにQJWebでも「クイックジャーナル」などに寄稿しているTVODのふたりから、『政治家失言クロニクル』刊行に際して以下のとおりコメントが届いた。
コメカ
我々TVODによる、2冊目の単行本となります。前作『ポスト・サブカル焼け跡派』は、1970年代以降の日本文化精神史をサブカルチャー批評の方法で辿ろうとした試みでしたが、今回は政治家たちの「失言」をフックにするやり方で、敗戦から現在までの日本政治史を自分たちなりに描いてみました。政治やサブカルチャーを長いスパンで考えてみることは、現代日本社会を改めて捉え直すための契機になると思っています。是非読んでみてください。
パンス
名言ではなく「失言」。政治の中で日々登場し、人々を憤慨させ、失望させ、または脱力させている数々の言葉たちはメディア上を駆け抜けていますが、それらを約70年分並べてみると新たな風景が見えてきます。それらは私たちの「代表」によるミスの現れであると同時に、私たちが生きる社会を反映しており、つまり私たち自身の内奥にある感性の断片でもあるのではないか。そんな問いを込めつつ集め、語っています。
TVODプロフィール
TVOD
コメカ(写真左)とパンス(写真右)によるテキストユニット。「サブカルチャーと社会・政治を同時に語る」活動を、さまざまな媒体にて展開中。著書に『ポスト・サブカル焼け跡派』(百万年書房)。
コメカ
音楽・映画・漫画・お笑いなどの、ポップカルチャーに関する批評を展開。国分寺駅そばの古本屋「早春書店」店主。
パンス
ライター・DJ・年表好き。1968~2020年の社会/文化史をまとめた『年表・サブカルチャーと社会の50年』(百万年書房)をリリース。近現代すべてを把握するべく現在も増量中。
関連記事
-
-
天才コント師、最強ツッコミ…芸人たちが“究極の問い”に答える「理想の相方とは?」<『最強新コンビ決定戦 THE ゴールデンコンビ』特集>
Amazon Original『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』:PR -
「みんなで歌うとは?」大西亜玖璃と林鼓子が考える『ニジガク』のテーマと、『完結編 第1章』を観て感じたこと
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
「まさか自分がその一員になるなんて」鬼頭明里と田中ちえ美が明かす『ラブライブ!シリーズ』への憧れと、ニジガク『完結編』への今の想い
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会『どこにいても君は君』:PR -
歌い手・吉乃が“否定”したかった言葉、「主導権は私にある」と語る理由
吉乃「ODD NUMBER」「なに笑ろとんねん」:PR