テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。
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『霜降りバラエティ』
「見取り図と東京戦略会議」後編。
2017年の『M-1』ではどちらも準決勝敗退し、泣き崩れたせいや。盛山が慰めるなか、何を思ったのか、細い真っ暗な路地に「うわーー!」っと走って消え、4~5分くらいしたら逆の方向からせいやが戻ってきたそう。せいや「あの街1周した(笑)」。盛山「やってることアラレちゃんと一緒!」。
2018年は、そろって決勝進出。まず霜降りが発表され、つづいて見取り図が。その際、見取り図よりもせいやが「うわー」と泣いた。「それ見て俺も『うわー!』って泣いて、ずっとお互いカバみたいに口開いて共鳴し合ってた。俺とせいやは目が合えば泣くゾーンに入ってた」と盛山。4人で抱き合っている写真は、次の『M-1』決勝進出まで待ち受け(画面)にしていたそう。
霜降り優勝2日後の大阪凱旋ライブ。霜降りが漫才中、号泣したことは知られているが、袖で芸人らも号泣。特に盛山が一番泣いていたという。舞台で顔を合わせると盛山の胸に顔をうずめるせいや。それを見返して盛山「兄弟やん!」。
本当に盛山とせいやの関係はずっと兄弟のようで素敵。『M-1』終わりの打ち上げで霜降りに盛山「今日からお前はスターや!」。
『バナナサンド』
ゲストは所ジョージ。
番組の定番企画「ごちそうババ抜き」では「激辛わさび」がそろってしまう所。「人生の行き詰まりを感じた」とその辛さに頭を抱え、目に見えて口数が減る。そのあと、しばらくして「水」を引き当てるとようやく饒舌に。
第1回の流行語大賞で大衆賞に選ばれた「す・ご・い・で・す・ネッ」について「人を褒めなきゃいけないときあるじゃん。そういうときに、褒めたくないときもあるじゃん。自分の趣味じゃないとか。そういうときに『すごいですねぇ~』って言うと、あっちは褒められてるし、俺はちょっとバカにしてる。そんなくすぐったいところがおもしろいのよ」と語る。
「うざい」も所ジョージが流行らせた言葉だそう。所「中学生のときに近所の幼なじみのおばあちゃんが使ってた言葉。それをラジオなんかで言ってるうちに(広まった)」。ほかにも「メリクリ」「あけおめ」も所がラジオで言い出したと。
「ババ抜き」では、結局、所がそろえたのは「激辛わさび」と「水」だけ。ごちそうは一切食べられないばかりか、最下位となり「帰宅ジョーカー」の罰ゲームも受けるというさんざんな目に。所がこんな扱いを受けるなんてなかなか見られない。ジョーカーメイクもカッコいい。本当にそのメイクで自宅まで帰ると、同行したスタッフに「コーヒー飲んでく?」と気遣うのも所らしい。所「おもしろかったぁ」。
『チマタの噺』
ゲストは小堺一機。
小堺の「気になるチマタ」のひとりは山尾百合子。小堺は小学生のころ、NHKの『歌はともだち』という音楽番組に出演していた。ウィーン少年合唱団に憧れた小堺が音楽の先生に相談すると、NHKの合唱団を受けてみることを提案され合格。そこから番組に起用されたそう。
そこで共演したのが、子役時代の山田隆夫、のちに声優になる塩屋浩三、COPPE’(旧・長谷川コッペ)、そして山尾百合子。1年ほどで企画が変わるから解散と聞かされたが、自分以外は継続して出演していた。事実上のクビだったそう。
それでも、そのあとも山尾らとの交流はつづいており、大学生のころ、山尾と喫茶店で、田村正和や水谷豊などのモノマネを交えながら話していたら、山尾から『ぎんざNOW!』に出ればいいのにと勧められた。無理だよと断ったが、しばらくしたらTBSから「ご応募ありがとうございます」とハガキが届いた。山尾が勝手に応募していたのだという。すごい話。
山尾「(小堺と話していて)ずーっと笑ってたし、ずーっと頭に残っちゃったんですよ。なんかそのくらい衝撃を受けて。見たことがなかったからそういうお笑いを。だからお笑いの新ジャンルを体験したみたいな感じだった」。
次回予告には、おそらく小堺の「気になるチマタ」のひとりとしての登場であろう、高平哲郎の姿が!
明日観たい番組:天海祐希がゲスト『徹子の部屋』など
『クセがスゴいネタGP』(フジ)超豪華クセキャラ大集結3時間SP。
『アウト×デラックス』(フジ)池田桃子、ほのか。
『アメトーーク!』(テレ朝)「体当たりマン&元野球部芸人」延長戦。
『かまいガチ』(テレ朝)「弱点を克服!山内がボタン早押し王になるために過酷な試練に挑む」。
『NEWニューヨーク』(テレ朝)「0円キャンプinテレ朝」後半戦。
『徹子の部屋』(テレ朝)に天海祐希。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。