霜降り明星せいやが“芸人”になった瞬間を明かす「俺、そっから“芸人”が始まった」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。

【関連】無限を体現した霜降り明星せいやのYouTubeチャンネル『せいやのイニミニチャンネル』


『霜降りバラエティ』

見取り図を迎えて「東京戦略会議」。見取り図と霜降りは大阪時代の「芸人始めてからずっと一緒にいた」という盟友。盛山とせいやは一時、同居していたほど。

7年前の2014年2月、大阪・5upよしもとのチラシには、その当時のピラミッドが、天竺鼠、GAG、かまいたちの「Top」(3組)、「Member」(和牛、尼神インター、アインシュタインら15組)、「Jr.」(30組)、「Audition」(ゆりやん、ミキら20組)、「Audition予選」(約400組)の5階層に分かれており、結成約1年の霜降りと約6年の見取り図は「Jr.」の位置だった。こういうのを今振り返ると、とてもおもしろい。

「盛山さんが芸人一発目にしゃべりかけてくれた先輩」だというせいや。盛山は、非常階段で「迷子になった子供に話すように」声をかけたという。盛山が同期たちと楽屋でやっていた「乳首を誰が一番感じさせるか」ゲームに参加させてもらったせいやは、「それが初めての芸人としての仕事っていうか。俺、そっから“芸人”が始まったんです。めっちゃうれしかったんです。芸人なれた!って」と振り返る。当時の楽屋での映像が流れるが、盛山に対するせいやは本当に兄に懐く弟のよう。いい関係。

そんな盛山は、霜降り明星が登場したときは「ただの天才が現れた」と思ったそう。それを決定づけたのが、コンビ結成3年目くらいの『オールザッツ漫才』。せいやが先輩からのムチャ振りに全部120点の返しをしていたのを見て、盛山は両手を上げたという。

2013年、優勝者は事務所が猛プッシュするという謳い文句で始まった芸人約800人が参加の「ジャンケン大会」。決勝に勝ち残ったのがリリーと粗品というのが運命的。司会をしているのがかまいたち。思えば、この3組は2018年『M-1』の決勝で顔を合わせている。こういうところでも勝ってしまう粗品の引きの強さに慄(おのの)く。が、優勝してもらった仕事は「正月特番で笑福亭仁鶴にお餅を渡す」だけだったという。

『フリースタイルティーチャー』

ついに空気階段もぐらがサイプレス上野を激怒させ、「ティーチャー」を拒否された真相が明かされる。学生時代、HIP HOPに夢中になっていたというもぐら。ヘッズとしてサ上をデビュー当初からチェックしていた。だから初日の顔合わせではすぐに意気投合。高円寺の芸人仲間と「高円寺WALKAH」というHIP HOPユニットを組んでいるもぐらはラップのスキルもある程度できている感じ。

だが、その後はほぼ連絡が途絶えてしまう。これにサ上は「もぐらくんには熱意が一切ないから、俺は知らない。勝手にやってくれ。HIP HOPナメ過ぎ!」「なまじっかラップをかじってできるからって、それでやろうとしてる姿勢が俺はマジ気に食わない」と大激怒。

もぐらが対戦するのはDOTAMAをティーチャーに迎えた「mckj」ことこりゃめでてーな大江。MCネームを名乗って出場するほどの実績を持つ屈指の強豪。審査員ももぐらに対して冷ややかな目で見る完全アウェーのなか、MCネームをつけていることをディスったり、DOTAMAとの関係を突いていったりと見事な戦い方を見せ、アウェーの空気を逆に味方につけながら2連勝でまさかの2回戦進出。

「謝罪の気持ちでいっぱい」「全力でやるだけ」と、しおらしい態度を取るもぐらだが、クズっぷりを巧妙に利用しつつ、それを凌駕する腕一本でのし上がってきたこれまでの芸人人生から得た自信がそのまま出たような、「なまじっか」が普通のレベルではないナチュラルな「強さ」を感じた。


明日観たい番組:『アメトーーク!』で「地方冠番組芸人」

『クセがスゴいネタGP』(フジ)。秋山竜次&山本博、COWCOW、蛙亭、かが屋、狩野英孝&遠藤章造、かまいたち、島田珠代、チョコレートプラネット、友近、ネルソンズ、ハナコ、原口あきまさ&JP&河口こうへい&どみっしゅ、FUJIWARA&チャンス大城、ミラクルひかる&みかん。

『アメトーーク!』(テレ朝)、かまいたち&霜降り明星&ナイツ&三四郎&狩野英孝&パンサー尾形で「地方冠番組芸人」。

『かまいガチ』(テレ朝)、「ガチオンエア会議」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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