昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、てれびのスキマによる2021年のテレビ鑑賞記録。
『ロンドンハーツ』
「芸人未来予想図」の後半戦。
宮下草薙・宮下の「未来予想図」が誰よりも野心的かつ具体的で興味深かった。3年後には「M-1、R-1共にチャンピオンになり、番組をコンビで1周、僕で1周する。僕の好きなボードゲームが大流行し、テレビでボードゲームマイスターとしての仕事が増える。大好きな『仮面ライダー』に劇場版の敵役として出演する。私生活では結婚もしていたい」とお笑いでの野心をみなぎらせる一方で自身の趣味を活かそうとしている。
そして5年後、より趣味のほうに邁進。「『遊戯王』の日本チャンピオンになり世界に行く。大手オモチャ会社に外部顧問として雇われ芸人兼ホビーアドバイザーとして活躍。また、ハリウッドにコンビで進出しヒーロー映画、マーベルやDCコミックスの作品に敵役として出演し海外での知名度を上げる。
そして僕がMCの、朝から日本のオモチャを紹介する番組が始まる。お笑いに特化する番組をすると草薙が辞めそうな気がするので、そこまで本気でお笑いをしなくてもよい番組をしたい」と。ヒーロー物に出るときはあくまで「敵役」なのもおもしろい。
さらに20年後には「10年前に設立した趣味であるオモチャの会社が軌道に乗り、次なるプロジェクトとして『オモチャと芸人』に焦点を当てたテーマパーク『宮下ランド』を開園。
そして、僕の原作漫画がヒットし、その実写映画の監督作品4作目となる『かかし男』で日本アカデミー賞を受賞。助演男優賞に相方の草薙が輝く。そのあと、僕が監督を務める『仮面ライダー』シリーズがテレ朝でワンクール始まる。
オモチャ製作もうちの会社とバンダイで共同開発する。お笑いは引退していて地元の群馬に家を買い生活している」と、もはや芸人ですらなくなっているという未来予想図。独特でおもしろい。
「大物になってそう」アンケートでは芸人仲間の得票では1位にさらば森田、2位タイにダイアン・ユースケ、四千頭身・後藤だったのに対し、一般男女の得票では1位に後藤、2位ぺこぱ松陰寺、3位ミキ亜生、4位に森田だったのが興味深かった。ユースケは下から4番目の11位。
『霜降りバラエティ』
「大阪第七世代」の後半戦。
からし蓮根は、誰もが認める賞レースを総なめにしてもおかしくない実力者にもかかわらず、タイミングが合わずひとつしかタイトルを取っていなかったり、さや香、ラニーノーズ、ネイビーズアフロ、からし蓮根で漫才劇場のトップ4として活躍していたのに、前の世代の劇場トップだったアキナ、和牛、アインシュタインがやっていた『バツウケテイナー』の後継番組にはからし蓮根だけ落選し、ほかの3組で始まったなどのエピソードを紹介し、粗品は彼らを「畜生道」と表現。
次回は「R-1おじさん芸人」。本当に自分たちのまわりの芸人仲間を引き上げようとする霜降り明星の、パンサー向井が言うところの「主人公感」が凄まじい。
坂田師匠のものまねをしたままフリースタイルラップをするせいやの、器用な芸達者ぶりもまたスゴかった。
『あちこちオードリー』
ハナコ菊田の「お笑い以外で呼ばれる仕事って一番いいと思う。タレントとして才能があるってことじゃないですか」という視点が新鮮でおもしろい。
「お笑いって大変ですよね。なんか……笑わなくないスか?人って」「コントってカツラ被るのが嫌。40、50過ぎてカツラ被ってる人間って滑稽過ぎません?」と芸人としては特殊過ぎるけど、一般的な視点でいえばそうかもと思わせる言葉にハッとする。「お笑いが好きというより、お笑い芸人が好き」というのは僕も共感してしまう。
一方、秋山はいわゆるテレビタレント的な仕事に対して「突き詰め切ったあとならいいんですけど、今の感覚だと、作りたいものを作っている途中に呼び出されている感じ」と語る。
それに対して目を丸くして「言い過ぎるなよ」みたいな表情をする岡部。ハナコのこのバランスはとてもおもしろい。
ドラマだけでなく、コントの練習も奥さんとやるというアンジャッシュ児嶋のエピソードに驚く。「間が違うんじゃないか」という若林に児嶋「(奥さんは)渡部っぽくやってくれる」。
今日観たい番組:マヂカルラブリー初参戦の『有吉の壁』など
『有吉の壁』(日テレ)「おもしろアウトレットの人選手権」にマヂカルラブリーが初参戦。新企画「“純烈“の壁を越えろ!おもしろ健康ランド選手権」など。
『水曜日のダウンタウン』(TBS)「ドッキリバージン芸人、人生初のドッキリだったら多少粗くてもすんなり引っかかる説」「女子中高生の人気芸人ランキング、さすがのさすがにもうNON STYLEランク外説」など。
『バナナサンド』(TBS)にSnow Man・佐久間大介&渡辺翔太。
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【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)
毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。
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