ExWHYZ・mikinaが降りたことのない地を訪れ、散歩をしながら自分と向き合う連載「未開拓駅さんぽ～初めての街で考える～」。今回は東急電鉄・東横線、大井町線が通る「自由が丘駅」で下車。

秋から冬へ、季節の変わり目を感じながら、ご機嫌に夜の自由が丘を散歩する。

心地いい天気の中で

冬になりたて。

感覚だけど、あ、今冬になったなと思う匂いがして、この匂いの正体はなんなんだろうなぁと思う。

この冬になった感覚は人それぞれみたいで、メンバーのゆうきちゃんは「空気が乾いてる。日本中が渇く」的なことを言っていた。なんだろうその全米が涙する。みたいなやつは。

この日も空気が澄んだ冷たさで、秋にはない薄めのオレンジで、デジカメ画質みたいな非常にいい夕方で。

この中で歩いたらやたら気分がいいだろうなぁと思ったけど、冬の夕陽って退勤が早いんだよなぁ。

外が好き、でも家も好き。家にいるとやたら“怠惰ミキナvs外にいると謎に活発ミキナ”を繰り広げて1時間。結局、陽が落ちてからの出発。

今日はわたし的、「名前は聞いたことあるけど降り立ったことのない駅ランキング」第1位、自由が丘へ。

到着は7時ごろ。最近散歩に慣れてきてわかったことがある。そう、雑貨屋はだいたい遅くても8時に閉まる！　というわけでお家に置くサンタを買いたくて競歩！

……したのに気づいたら中華の皿まで買ってた。家でまるで中華料理屋さんみたいに料理を並べることを考えると、寄り道しないで帰れるから。

クラフトビールテンション

そういえば前日からずっとピザが食べたかったんだけど、自由が丘はやたらピザ屋が多い。運命！

お店も選び放題だったけど、ひとりでピザ1枚を食べきれる自信ないんだよなぁ。せっかくならほかも食べたいし。と思ってたら、目の前にそんな私のために用意されたみたいなお店を発見。

クラフトビールをセルフで注げるのがイチオシらしい。

1杯目はマスカットのビール。ビール苦手だけどクラフトならいけるかなぁのノリだったのに、おいしすぎて0.5秒で二度見ならぬ二度飲み、三度飲み。

ピザもポテトも、ついてきたウコンのスープも本当においしい。

ひとりだったら鼻歌歌うレベルでうれしい。おいしいの上って……うれしいなのかもしれない。

私はこの時点から超ご機嫌で、きっと『どうぶつの森』の住人だったら音符が頭の上に飛んでただろうな。

2杯目は一応自重をして、度数の一番低いシソ味のやつを注文。したのだけど……すごく好きでなんていうか……シソ、今でも君のことを考えてる。

“運営”という役割

WACK学園祭イベント『タマフェス（TAMATAMA FESTIVAL 2024）』が10月に終わって落ち着いて。最近はこうやって自分の時間軸で過ごす日が多い。

弟の学校の学祭にも行けたんだけど、運営の委員会に入っていて偉かったな。なんでそんな大変そうな委員会入るのよと聞いたら（姉、そんなことを聞くな）、「入らないとサボっちゃうから、だからあえて入ったの」と言っていた。

そこに非常に血を感じたけど、まわりが辞めていくなかで引退までやり遂げたあんたって本当に偉いのよ。話してたら聞いたことない分野を学んでいるらしいし、聞いたことばかりある企業の名前を出してきた。

弟っていつの間に大人になるもんなんだ。気づいたらひとりの人間としてちゃんと生きてる。弟、不思議な生き物だ。なー。

それにしても運営という立場はすごいもんだ。わたしは向き不向きでいうと、かなり向いてない。たぶん、その人たちに集められてのびのびするほうが向いてることに最近気づいた。

人間たちをひとつのことをやり遂げるために、これまた人間が集めて、人間のために頭ひねらせて開催する、そんな祭りってやつがおもしろくて、世界感じる。なるほど、世界、だいたい祭りみたいなもんか。（？）

そんなことを考えて、ご機嫌にお店を出たら、もう10時を過ぎてるのに灯りがついた古着屋さんがあって吸い込まれた。なかなか空いてないお店らしい。運命2！

海外の年代物で質がとんでもなくいい服たちと、それをすべて説明してくれる店主とともに過ごしてたらいつの間にか終電が終わっていた。

自分の時間軸に終電の概念メモしなきゃー。

これまた人生。ご機嫌だと、余裕だね

絶対にキャパに見合ってないほどにバッグに服を詰め込んで帰りました。

ではこれにて！　また来月！