星野源と羽生結弦の共鳴し合う会話に、松重豊「変態性の方向性が似てる」(おげんさんのサブスク堂)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『おげんさんのサブスク堂』(8月12日放送)

ゲストは“おげんさんの弟”「ゆづ」こと羽生結弦。

昨年の『紅白』本番終了後、星野がエレベーターホールを歩いているとき、うしろから羽生に「本物だー!」と言われ、「本物だー!」と返したのが、言葉を交わした最初の対面。

最初に同じ空間にいたのは、お互い初出演だった2015年の『紅白』。星野の大ファンだという羽生は「ワンチャン気づかないかな」と思って、頭上で拍手などをしていたそう。「恋ダンス」もどこかで拾ってくれないかなと、しょっちゅうやっていたという。

「地獄でなぜ悪い」が特にお気に入りで、羽生は「闇を抱えた星野源が、ポップに歌うのが好き」だと語る。

自分の思う“普通”と、周囲の人が思う“普通”との違いで孤独感を抱いて育った星野は、「それを持ちながら笑顔でいる部分があったり、それを解放できる瞬間があったりするから、人生おもしろいなって思いますね」と言う。

そんな共鳴し合うふたりの会話を聞いて、松重「似てるね。変態性の方向性が(笑)」。

大学で人間情報科学を専攻していた羽生はJavaでプログラミングもしていたそうで、もしソフトウェアを作ったら「予想もしないものを作りそう」と星野が言うと、「本当に役に立たないものを作りたい」と羽生。

その答えは確かに、星野と「変態性の方向性」が似ている。

『ものまねのプロ162人がガチで選んだ本当に似てる!“歌ものまね”ランキング』(8月10日放送)

「歌ものまね」のランキングだから笑いの要素は薄いのかなと思っていたら、合間に挟まれたパロディが凝っていておもしろかった。

特にジョニー志村らによる『Mステ』パロディは絶品。歌を聴いているときの表情や姿勢まで完璧で震える。

t.A.T.u.が「タモリサン、コノ前、勝手ニ帰ッテ、ゴメンナサイ」と謝罪。タモリ(ジョニー志村)「20年ぶりに謝っていただいた(笑)」。

『るてんのんてる』(8月11日放送)

こちらでも『Mステ』パロディ。ジョニー志村のタモリ以外は全員、見た目だけがちょっと似ている素人という、かなりギャンブル性の高い企画。

その似てなさ具合と、似過ぎているタモリのギャップがおもしろい。ワイプの映り方まで激似。

『千鳥のクセスゴ!』(8月13日放送)

「クセスゴコラボものまね発掘企画」のコーナーにもジョニー志村登場。

ここでも『Mステ』のときの“タモリの挨拶の仕方”のまねを披露し、「合格」すると、さんまに扮した原口あきまさらとコラボ。絶品。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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