写真を撮ることにこだわりを持つアーティストや俳優・声優による連載「QJWebカメラ部」。
ピアノロックを基調としたサウンドと哲学的な歌詞で躍進をつづける7人組ボーイズグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)。その中でも、カメラが趣味だという長野凌大が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
人生の大きな節目

いかがお過ごしでしょうか?
長野凌大です。
あと3日で僕は20歳になる。
小さなころに早くなりたかった大人は
私のすぐそばにあるのだ。
この日になるべく近づけるように
早寝を重ねた日々もあった。
しかし、僕が20歳になったからといって、
世界が何か変わるわけではないし、
僕自身もその日を迎えたとて、
何かが大きく変わることはないだろう。
でも、今の僕にとって
19歳から20歳になる瞬間は
人生の中で
大きな大きな節目になる気がしていて、
それまでの一日一日が、
儚く、尊い瞬間なのである。
毎日毎日、
誰かにとっては、なんでもない一日でも、
誰かにとっては、人生の中で大切な日である。
そんなことを感じる。
兎にも角にも、僕は20歳を目前に
なんとか時間を止める方法はないか。
そんなことを考え、探し、生活している。
しかし、時間というのは嫌味なほどに
いつでも平等であり、中立だ。
今の僕にはあっという間に
過ぎ去るものである。
僕が人生でやりたいことに対しての
時間が足りな過ぎる。
そんなことを強く感じる。
ここまで、つらつらと書いたが、
こんな感想を抱けている今は
とても充実した日々を過ごせているのだろう。
こうして文章が長くなっているのも、
いろいろなところに、
10代の自分を残しておきたいからだろう。
20歳になるだけのことで、
こんなにもいろいろと考えていた自分を
おもしろおかしく笑ったり、
思い出とやらにできる。
そんな20代になるように願って
今日も眠りにつく。

中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ、長野凌大(原因は自分にある。)、東啓介、森田美勇人、南條愛乃が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。
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