石橋貴明が若手芸人にムチャ振りする理由「自由演技でどれだけ力を出せるか」(石橋貴明 お礼参り)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

ABEMA『石橋貴明 お礼参り』(6月29日放送)

みやぞんが、恩人の石橋貴明&伊集院光に恩返し。浅草花やしきで童心に帰って楽しんでもらうというもの。

伊集院が落語出身だから浅草にしたと説明するも「僕の入った協会は浅草の演芸場に出ない協会だから、浅草はまったく縁がない」と伊集院。

その伊集院は絶叫マシーン系がNG。それでも、花やしき名物「ローラーコースター」に「石橋と一緒だから」と渋々乗ることに。

「ヤバイヤバイ、初めて口数少なくなる」「こーわっ! こーわっ!」と見たことがない伊集院の弱々しい姿が新鮮。乗り終わって、伊集院「今日をもって、完全にジェットコースターはNGです!」。

最後は3人で高級ディナーを食べながらトーク。石橋は『みなさん』などで若手芸人が出た際、用意したネタをやらせずムチャ振りすることが少なくなかったことを振り返る。

その理由について石橋は「それよりも、そっからどうするの?ってところで力量を測る。規定演技は絶対できなきゃダメだけど、自由演技でどれだけ力を出せるかってことだから」と語る。「みやぞんは規定演技は全然ダメだけど、自由演技で逆転した(笑)」。

今、バラエティ番組は「団体芸」全盛だが、笑いの本質的には「個人芸」だと石橋は主張する。「俺はエースじゃなきゃ嫌だったし、4番バッターじゃなきゃ嫌。ゲームを決めるのは俺だと思ってたし、ゲームを始める第一球を投げるのも俺だと思ってた」と。

石橋貴明らしいお笑い哲学が随所に垣間見られる回だった。

『言葉にできない、そんな夜。』(7月4日放送)

最初のテーマが「夏の到来に心躍るとき」ということで、いつも以上にテンションの高い夏好きのスピードワゴン小沢。

VTR中も「もうこの音(蝉の声)だけで最高」「夏っていいよなー」「全部がロックンロールに見えるもん、夏は」などと呟いている。

「プールバッグの匂い」に夏を感じるという桐山照史に、小沢「ヤバい、もう泣きそう……!(笑)」。

そんな小沢は、夏を「狂騒と焦燥と興奮と後悔 何もかも全部ある季節 嫌いになんかなれっこない」と表現。「嫌なこともあるの。それがいいのよ!」と補足する。

一方、夏生まれながら夏嫌いのヒャダイン。「夏っぽい日、春にあったりしますけどね」などと横槍を入れると、小沢「君は季節でいうと梅雨だ!(笑)」。

『さんまのお笑い向上委員会』(7月1日放送)

向上ゲストは引きつづき、ぱーてぃーちゃん。

クレームゲストは3本目ということで、みなみかわ、エルフ荒川、あかつ、ジャッキーちゃんといった、荒川以外縁もゆかりもないメンバー。

「キャラ一本刀はキツいぞ」というクレームをぶつけると、「みなみかわさんってキャラあんの?」ときょんてぃ。これに「俺、今やってただろ? 見てなかったんか? しゃべってくんな!」と恫喝するみなみかわ。

「マジでぇ? どーゆーつもりぃ?」と心底驚いたように目を見開いてリアクションする信子。おそらくお嬢様育ちでギャルになった信子にとって、相手に面と向かってそんな態度を取られたことがほとんどないのだろう。

「絡んだことないしぃ」と信子が言うと、みなみかわ「絡んだことがないっていうのは、先輩が言うことな」。

そうやって後輩に容赦ないみなみかわは、さんまにはヘコヘコするムーブ。それに「なんにも間違ってないやろ? みなみかわ、どこが間違ってる?」と乗っかるさんまの流れがおもしろかった。

さらに「みなみかわくんの言うとおり」と同調したあかつは、「女は入ってくんじゃねーよ!」と『サンクチュアリ』のパロディ。これにはスタジオ中が一斉に「ダメダメ」となるのが可笑しかった。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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