テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『おげんさんのサブスク堂』(6月21日放送)
ゲストは「世田谷のジョージおじさん」こと所ジョージ。
芸能界入りを助けた恩人・宇崎竜童との話や、22歳のころ出演した『歌のグランド・ショー』の映像など、なかなか見られないミュージシャンとしての側面から音楽談義を聞けて貴重だった。
「ディスクシステム」のCM曲を口ずさむジョージおじさんには、おげんさん歓喜。
「ジョージおじさんって、ずっと自分にお題を振っているような人生みたいな気がする」とおげんさんが言うと、人生を「全部おもしろい」とジョージおじさん。後編につづくとはいえ、前編があっという間に過ぎた。
最後は、おげんさんと豊豊さんがお酒を酌み交わしながら『細野晴臣イエローマジックショー2』でのYMOと、星野源がコラボした「Firecracker」演奏の映像を観る。
YMOが3人そろった演奏はこれが最後だったという。やはり、しみじみといい番組だなあと思う。
『私のバカせまい史』(6月22日放送)
ヒコロヒーが研究発表したのは「大林素子の推し芸人史」。
元バレーボール選手・大林が芸人好きなのは有名で、現役時代はたむらけんじ、ブラマヨ、チュートリアル、サバンナ、次長課長、ダイアン、テンダラー、ランディーズらの名を挙げていた。
そんな彼女が2006年以降、推していた芸人72組が以下のようにまとめられた。
これを見ると、芸風などに偏りがあまりなく、幅広く見ていることがよくわかる。
ヒコロヒーは、骨折や入院などの例を挙げ、「推されたあとに不幸が襲う?」との仮説を展開していく。その一覧がヒドい。
「離婚」「視力低下」「イボができて歩けなくなる」「トイレに携帯を流す」など、言いがかりでしかない“不幸”が並ぶ。果ては「最寄りのコンビニが潰れる」まで。こじつけ具合がバカバカしくておもしろい。
そんな中に「投資トラブルが発覚し、所属事務所を退社」という、誰のことかがすぐわかるガチな不幸が混ざっているのも可笑しい。
「推しではなく応援」というスタンスだと語る大林。「次に売れてほしいのは?」という質問への「みんな売れてほしい」という答えに、芸人愛あふれるまっすぐな人柄が表れていた。