内田有紀の偽サインを書いたのは誰?長年の“バカせまい”ミステリーに終止符(私のバカせまい史)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『私のバカせまい史』(6月8日放送)

スピードワゴン小沢が研究発表したのは「全国のライブハウスにある内田有紀のサイン史」。日本全国のライブハウスの楽屋の壁などに内田有紀のサインがあるのは、その界隈では長年の謎になっていたよう。本人へ取材すると「私のサインではない」という答えが返ってきたため、誰が書いたのか、その“犯人”を追うミステリー形式になっていたのがおもしろかった。「左利きの人間にはクーラーがじゃまになって書けない」と小沢が“名推理”を展開すれば、バカリズム「そんなに絞れてない(笑)」。

「寄り道こそが旅」と筆跡鑑定までしたりしながら、サインに添えられた日付から、その日に出演していたふた組のアーティスト、the pillowsと175Rのうちの誰かというところまで絞り込む。さらには「偽のアンケート」まで実施し、その筆跡と照合していく。

そして最後の“容疑者”本人に直撃するため、彼が“潜伏”しているフィリピンまで取材に行く力の入れよう。カット割りもサスペンスドラマや犯罪ドキュメンタリーのよう。最初は「記憶にない」と否定していた容疑者も遂に、決定的証拠を突きつけられ「完落ち」するまでの“バカせまいミステリー”はバカバカしくもスリリング。長年の謎に終止符が打たれた。

海外ロケまでしたり、ココリコ田中が研究発表した「動物たちの動物園脱走史」でも、中澤佑二がクロヒョウやゾウを演じるVTRを撮影したり、ムダな手間と金のかけ方が素晴らしかった。

『脱力タイムズ』(6月9日)

ゲストは見取り図・盛山と上川隆也。本番中、盗難事件が発覚。すぐさま上川隆也がやはりミステリーの常套である「左利き」を理由に推理をして“事件”を解決する。

さらに中継中に殺人事件が起こってしまう。上川を始めとする出演者たちが“捜査”を始めると盛山「“ゴミ金田一”が行われてるじゃないですか(笑)」。

『ぽかぽか』(6月9日放送)

「ぽいぽいトーク」のゲストはマルシア。岩井が彼女に「『まーごめ』という言葉がテレビで多少言われ出して、謎の仕事が来てるっぽい」と突きつけるとマルシアは「✕」の札を上げつつ「私ちょっとこれ謎なの。『まーごめ』ってすごく言われてて。なんの話なのかわかんない」と疑問を呈する。

そしてママタルト(や真空ジェシカ川北)に対し、「出てこいや」「説明が欲しいかな」「ちょっと一回お会いしたいな」と言う。いよいよ大鶴肥満とマルシアが対面する日も近そうで楽しみ。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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