バカリズムの“フリップネタ”の原点になった番組とは?「完全にここで訓練された」(アンタウォッチマン!)

バカリズム

トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.121より

文=てれびのスキマ 編集=高橋千里


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『アンタウォッチマン!』(6月6日放送)

バカリズム特集の後編。『ブラッシュアップライフ』の元ネタは、2021年のバカリズムライブ『◯◯』のコント『1◯◯』だそう。

木南晴夏は「バカリズムさんのセリフは、なじみやすくなっていく。セリフに無理がないから、がんばって覚えなくても入っていく」という。バカリズム「最優先は、台本の存在を見えなくすること。『台本あるの?』と思われるのが理想」。

ネタ作りで「1日まったく(ネタが)出てこない日は自己嫌悪になる」というバカリズム。「『なんて俺は才能ないクズなんだ。あー、ここだ、ここで終わった! ここが俺の底だ』ってなる」と話すと、まったく同じタイプだという富澤「それ聞けてスゴくうれしい」。

師匠のように慕ういとうせいこうとは、『ウンナンのホントコ!』でコンビ時代に前説をしているのを観て、せいこうが気に入ったことから交流が始まったそう。「そこから自分がやっている番組やライブには全部出した」という、せいこう。

中でもバカリズムにとって大きかったのが『虎の門』。「1週間TVガイド」がフリップネタの原点だという。

ここで、イラストを使いつつ独特な目線でツッコミどころを提示するスタイルを発見。フリップの出し方まで自分流に開発した。

「絵の使い方、テンポ、完全にここで訓練された」とバカリズム。本当に多くの芸人がターニングポイントに挙げる『虎の門』は、芸人にとっての「虎の穴」なのだなと改めて思う。

「いつか1本ぐらい映画を撮ってみたい」と目標を語るバカリズム。その「いつか」はすぐにでも来そう。

『有吉クイズ』(6月6日放送)

石原良純おすすめの店を、長州力とぼる塾あんりがロケ。

ロケスタートから「夫婦じゃん」などと、あんりがお気に入りな様子の長州。手をつないで街を歩いたり、「あーーん」とプリンを食べさせ合ったり、終始デレデレでご機嫌。

ひたすらチャーミングだった。1時間ずっとこのふたりのロケが観たかった。

『ラヴィット!』(6月6日放送)

「レジェンド級にオススメのモノ」として、芝は「ひとり再現界のレジェンド」柳沢慎吾を挙げる。

スタジオに登場した柳沢慎吾は、芝を巻き込みながら『ひとり警察24時』や『ひとり甲子園』を披露。

黒いガムテープを使ってシートベルトを再現したり、以前「こっちのほうが音がいいのよ」と言っていたとおり、無線の再現にタバコのフィルムではなくアポロチョコのフィルムを使ったり、今もなお細かなアップデートが素晴らしい。

パトカーのサイレンの音も「うーーー」から「あーーー」に。柳沢「変わったんですよ。一日警察署長をやらせてもらったときに、本職の方が「昔は『うーーー』だったんですけど、今は『あーーー』なんですよ」って。。

「スイッチャーのヒロオカさんがうまい」などスタッフを讃えつつ、「いい夢見ろよ、あばよ!」と颯爽と帰っていく柳沢慎吾がカッコよかった。

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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2023年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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