菅原文太、山城新伍、川谷拓三らが全会一致で挙げる、“芸能人ケンカ最強”俳優「W」とは?(ダウンタウンDX)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ダウンタウンDX』(5月25日放送)

この番組には17年ぶりに山田邦子が出演。彼女といえば「イニシャルトーク」なので、今回は全編イニシャルトーク。とはいってもトークの最後には、本当にダメなものを除いて実名を公開する仕組み。

山田はTとSがモテモテだった話。もちろん、Tはたけし、Sはさんま。やはりイニシャルトークになると、なぜか“昭和”の話になりがち。小沢仁志が話したのは、スナックでケンカになりそうになった大物俳優Mの話。偶然入ってきた女優Mがそれを止めたという。その俳優が松田優作で、止めた女優が桃井かおり。スケールが大きい。

その話を受け、勝俣州和は、芸能界ケンカ最強が「W」だと証言する。「最強といわれていたR(竹内力)をWは秒殺」したと。これを裏づける話として小沢が「Wさんが新宿の歌舞伎町でヤクザ数人と大立ち回りしてて『お前らどこのもんだ?』と言われて『東映だ! この野郎ぉぉ!』って」と語る。その「W」とは渡瀬恒彦。穏やかそうなイメージとは違いどよめくスタジオ。浜田も『DX』の初回を回想する。ゲストが菅原文太、山城新伍、川谷拓三だったのだが、浜田が収録の合間に「文太さん、『仁義なき戦い』の中で一番ケンカ強いの誰なんですか?」と聞いたら「恒ちゃんだねえ」と返ってきたそう。浜田「山城さんも『恒ちゃんだね』。最後、川谷さんが『恒さんですね』って(笑)」。

最後に勝俣が話した、大物俳優T(舘ひろし)と強面俳優O(小沢仁志)が撮影現場で揉めた話も、その詳細が「ザ・昭和」なデタラメっぷりでスゴかった。小沢「おかげで石原プロ出禁になったんだよ(笑)」。

最終的に名前が発表されるとわかっていても途中で誰だろうと考えて引き込まれてしまうイニシャルトークはやっぱり“発明”だなと思った。

『週刊さんまとマツコ』(5月27日放送)

ゲストは、さんまとは8年ぶりの共演となる山田邦子。そんな彼女の「シン・取扱説明書」を作るべく、鬼越トマホーク、野々村友紀子、アントニーからなる「邦子軍団」も集結。

特に鬼越のふたりはいきいきと山田邦子をイジりまくり。オチのない大したことない話を長々する山田に「ここ20年は芸能人として機能してない」と坂井が言えば、金ちゃんも「エンジンだけ一流で車体ボロボロ」と秀逸なたとえ。山田はイジられたいほうなのに、華麗な経歴がじゃましてイジられないのだと。番組で邦ちゃんネタを話せる、バブル期のスゴい話が聞けるなど、山田と付き合いがあるメリットを語った上で、誘われる時間がしんどいなどのデメリットの話。中でも一番のデメリットは「会話ができない」。さんま「デメリットという言葉ちゃうやろ、致命傷やろ!(笑)」。

鬼越らにイジられまくりながらもうれしそうに爆笑する山田邦子。『水曜日のダウンタウン』「しんどい先輩芸人からYouTubeでコラボしたいと言われた時の断り方ムズい説」で山田邦子と鬼越が共演した際、「鬼越なら80~90年代のテレビの話をおもしろく引き出してくれそうだし、この企画に関係なく観てみたい」と書いたけど、もう完全に山田邦子のパートナーになった感じ。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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