ケンドーコバヤシの覚悟とやせ我慢「収録中、泣いたら腹かっさばいて死ぬ」(あちこちオードリー)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『あちこちオードリー』(4月26日放送)

アンミカ、ケンドーコバヤシ、横澤夏子を迎えて「もちこみオードリー」。だが、冒頭から「今日はしゃべる気ないのよ。オードリーがよく平気でいられるな」と首をかしげるケンコバ。「ゆったり感ショックで何も……」と、収録前日に発表されたゆったり感解散の話。オードリーとコバは『キャンパスナイトフジ』で共演していた仲。コバ「(横に)置いておけるか(笑)」。

「ひとりの時間を大切にしてる?」という話題では、若林がステフィン・カリーの上下ユニフォームを着てバスケットコートでスリーポイントを打っていると告白。「それがすっごい必要なの」と言うとコバも昔、ブラック・タイガーのマスクを被って上半身裸でベランダに立っていたことがあると共感。この日は、笑いをまぶしながらも、コバの哲学や生態などがよく出ていた。テレビでこれまでやってこなかったのは「泣き」だという。確かに彼が泣いている姿は記憶にない。けれど、本来は涙もろく何度も泣きそうにはなっているそう。「覚悟が違うから。収録中、泣いたら家帰って腹かっさばいて死ぬって決めてる」。

アンミカが実は「むちゃくちゃ運動神経いい」(小学生ではサッカー、キックベースボール部のキャプテン、反復横跳び全国2位。中高では陸上800m。クラブリーグのバスケ、トライアスロンもやっていてプロボウラーも目指していた)から『SASUKE』にも出たい(めちゃくちゃ見たい!)という話題では、「『SASUKE』に対抗して春日と『弁慶(BENKEI)』という番組を立ち上げたい」と言い出す。少年剣士に竹刀で殴られてるなか、誰が平気で過ごせるか、という番組だそう。若林「勝手にやってくださいよ!(笑)」。

「三つ子の魂百まで」と思うこと、というトークテーマでは「やせ我慢」と答えるコバ。「泣いたり痛いとか言うなよ。言った瞬間に捨てる」と父親に教育されたコバは「痛覚を失った」と笑って言う。実際に小指の腱が切れても気づかず、盲腸も放置し重い腹膜炎になってしまった。その話を『にけつッ!!』で聞いたとき、「我慢し過ぎて自分の体調不良に気づきにくいタイプなのかも」と書いたが、それが幼少期からの“教育”からだったとは。コバ「だから今『弁慶』やろうって(笑)」。

『それって!?実際どうなの課』(4月25日放送)

ゴールデンSPで、森川葵による看板企画「ワイルド・スピード森川」。これまで36名の達人に弟子入り、106個の達人技を成功させてきた森川。今回は以前も行った「ダイススタッキング」の難度の高い技に挑戦。通常より多い6個(芸能人最多)のサイコロを瞬間スタッキング。が、これを1発で成功させてしまうワイルド・スピードっぷり。次に芸能人最多記録更新として7個を提案されるも「9個」に挑戦。これもわずか11分で成功。もはやこれに驚かないレベルまで到達してしまっている。

これでは撮れ高がなかったためか、以前「だるま落とし」に成功したアーチェリーにも再挑戦。今度は穴が空いた斧10本の穴をすべて通し、水風船を割る「斧の穴」に挑戦。達人でも苦戦するこの技を「5本までで決めたい」と宣言。1射目から斧の上をスレスレで通過し水風船を割ると、見事5射目で成功。

さらに刺さっている矢の直径9ミリの穴に直接入れる「ロビンフッド」にも挑戦。さすがにこれはすぐに成功とはいかず苦戦。途中休憩を促されるも「いや、ちょっと射たせて下さい。いけそうな気がします」「入ります」と自己暗示しながら打ちつづける。すると、収録予定時間を45分巻く60射目で見事。「案外サクッといきましたね」と笑う森川。その強靭な精神力と類まれな集中力には毎回驚かされるが、体力もまたスゴい。森川「こんなもんじゃないっていうのを、いろんな人に見せていけたらいいな」。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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