『有吉の壁』がNHKとコラボ。有吉が「スゴい人だなあ」と呟いた人物とは(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『有吉の壁』

テレビ放送70年「NHK×日テレ コラボウィーク」企画の一環で、NHK局内で「テレビ局の壁を越えろ!おもしろNHKの人選手権」。オープニングで「NHKにおもしろい人はいませんから!」「今日は笑わせてやりましょう」とかます有吉。いきなりマヂラブらと、どーもくんの共演から始まり、『あさイチ』のスタジオには華丸が登場。有吉に「知らないキャラクター」だと言われてしまうシュッシュなど、NHKの番組キャストやキャラとのコラボも満載。

チョコプラによる久々の『ピタゴラスイッチ』のパロディ「グダグダスイッチ」をはじめ、シソンヌが安村を迎える『ファミリーヒストリー』だったり、トム・ブラウンとタイムマシーン3号による『爆笑オンエアバトル』の再現など、番組パロディコントも次々に実現。チコちゃんに叱られたと泣く空気階段&ハナコには、有吉「言っちゃえばキム兄だからな(笑)」。

分厚い台本や細かいバミリで「すごいなNHK」と驚くジャンポケとタイムマシーン3号のコントには、「そんなNHKないよ!」とツッコんだ上で「『カネオくん』なんて台本2ページだよ」と笑う有吉。

そんな中、圧巻だったのが『みんなで筋肉体操』から登場の武田真治。マヂラブらとの『筋肉体操』パロディに参加したと思えば、ジャンポケ扮するストレッチャーズへ「パロってる」とクレームも。「重要性わかってないよ! 再ブレイクだからね! 人気番組に20年以上出てたけどほとんど活躍してなかった俺の気持ちわかる?」とまくし立て、ジャンポケが観念し「やめます」と言うも「やめろって話してんじゃないの! 入れてくれって話をしてるの!(笑)」。有吉が「スゴい人だなあ」と呟いていたが、『めちゃイケ』で培った胆力を見せつけていた。NHKにもおもしろい人はいた。

『フリースタイルティーチャー』

この番組で実績のある人中心に14人が戦った集大成的な大会「芸人ラッパーオールスタートーナメント」がついに決勝。Aブロックを勝ち上がったのは、ギャグラップで勝ち上がってきたオジオズ篠宮。対するBブロックは、ゆりやん、みながわ、そして久保田という優勝候補を次々と撃破してきた紺野ぶるま。なんと松竹対決。

ペットボトル事件やコンビ解散を持ち出し攻めるぶるまに対して「ももの毛 抜くだけ~(「もののけ姫」のメロディで)」「こんばんは森泉です(森進一のものまねで)」などとギャグで返しつづける篠宮。ぶるま「会話ができてねえって言ってんだよ」。

Round3までもつれ込む激闘はぶるまの勝利。これまでは「策に溺れていた」こともあったと振り返るぶるまだが「楽しむことに重きを置いたら勝てた」と。「1stシーズン最下位ぐらい下手だった私がまさかの優勝」とウィングサイファーでも言っていたとおり、最初に比べると見違えるよう。たくみやゆりやんと戦った名勝負なども印象深いが、そこから優勝までのぼり詰めるのだから、やりつづけることの大切さを感じる。あと何気にやす子が「『フリースタイルティーチャー』はギャラが高い」と繰り返し言っているのがちょっと意外だし可笑しい。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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