「このメンタルの弱さで天下獲れるか」見取り図・盛山、自虐ラップバトルで「言いたくなかった」心情を吐露(てれびのスキマ)

てれびのスキマ


『見取り図じゃん』

リリー考案の悪口禁止で自虐をするフリースタイルラップバトル「The JIGYAKU」という企画。盛山、とろサーモン久保田、ヤマゲン、アルピー酒井という本家で実現してもおかしくないトーナメント。審査員はなんと『フリースタイルダンジョン』モンスターのひとりでもあるFORK。

1回戦第1試合では、「いつまでも平子の金魚のフン 全然なんにもできねえ そんなのわかってるぜ もう住みたくねぇよこんな陸地」と酒井が自虐すると、「心配すんな 金魚のフンだけじゃない 俺たちは今ここのテレビのロボットになっているんだ」と返す久保田。思った以上にしっかりとしたバトルにスタジオの雰囲気が変わるのがわかる。「ビートにしっかり乗りながら酒井を上回る自虐で返した」と趣旨をしっかり理解したFORKの審査で久保田が勝利。その審査コメントに「このバトル、何回も審査員したことあります?」とリリーが驚くとFORK「だいぶ早めにチューニングがあった気がしました(笑)」。

大阪時代の同期で親友同士の対決となった1回戦もう1試合の盛山vsヤマゲンは「同期(ヤマゲン)のいとことふたりでカラオケ行ってドライブ行ってキスしようとしたけど 口臭過ぎる 虫歯が目立ち過ぎて あなたとはキスしたくないと言われた」と自分で暴露する盛山に、「あれはでも口が臭過ぎるからじゃない 奥歯がなかったからっていうのだけ聞いた」と返すヤマゲン。すると「奥歯は確かに5本ない 錦鯉の長谷川さんが奥歯ないことでテレビ出てるけど ひな壇で俺はいつも自分のほうがないのを黙っている男」という意外な事実も判明。

FORKはこの対決で、ヤマゲンが奥歯がないことをディスりかけたのを見逃さず盛山の勝利と判定。こちらも噛み合ったバトルの名勝負。酒井「もっとグダって笑う企画だと思ってた(笑)」。

盛山vs久保田の決勝では「自信一切ないよ いつも千鳥かまいたちに全部比べられて 俺はいつも心 圧迫状態」と盛山が心情を吐露すると、「自信はなくてもいいよ 解決できる問題しか降りかからないんだ」「千鳥足で酒飲みながらまたここに来ている そういう日を大事にして生きていけばいい」と返す久保田。実は後輩に慕われている人柄がにじみ出る。「フジテレビのトーク番組で スベって湾岸スタジオの横の公園3時間歩いたけど 俺はこのメンタルの弱さで 天下獲れるかわからんけど やるだけ!」という盛山に触発され「テレビ朝日の新番組でロケがキツイから途中で帰った スタッフが鬼の形相でにらんでた でもいいんだ やりたいことやるから後悔したくねぇからやってるだけ」と久保田もどんどん熱く内面をラップに乗せて語っていく。「炎上なんて関係ないんだよ そんなのエンジョイしながら延長線上の人生で生きていくだけなんだよ 火をつける つけられる もう慣れたよ 俺は燃え尽きて灰になった 灰になった俺のことみんな消えたと思っただろ? 違うんだ 灰の中にメガネが残った そっからこうやって蘇ってきたんだ これが久保田かずのぶだ」。

想いの詰まった名勝負にスタジオは大盛り上がり。「想定してた空気と違う」と苦笑する久保田。盛山「言いたくないことも言ってしまったな(笑)」。

ディスを見逃さずちゃんと減点するFORKの名裁きも含め、まっとうにいい企画。また観たい。

『さんまのお笑い向上委員会』

なすなかにしへのクレームゲストとして安村、ヤジマリー。、怪奇!YesどんぐりRPG。どんぐりたけしは意外にも番組初登場。

妙に落ち着いたテンションのヤジマリー。が、なすなかにしに自分の「エンターテイメント!」から始まる自己紹介フレーズを伝授することに。だが、早口で何を言っているのかわからない。そのため、ゆっくりバージョンを披露する。それでも聞こえづらく、芸人たちは総ツッコミ。なんとか少しずつ聞き取れるようになるも、これまでなかった部分も加え、また総ツッコミされるというベタな展開がやたらおもしろい。なすなかにしに教えてたはずが、やがて全員で復唱することに。その光景がひたすらバカバカしい。フジモン「いくらなんでも古いって!(笑)」。

どうしても最後のフレーズが聞き取れず次第に本気でイライラしてくる面々。それが「ワンチュでウェンチュなウォンチュッチュ」と判明するとフジモン「なんやねん、それ! だって世の中にない言葉やもん!(笑)」。

徹頭徹尾、くだらなくて無意味な、ただただ笑ってしまう時間だった。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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