テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『ゴッドタン』

インディアンス、モグライダー、パーパーで「コンビ愛確かめ選手権」。不仲で有名なパーパーだが「最近は誕生日プレゼントを交換するくらい仲よくなってる」という。が、「1回も褒められたことがない」と不満を漏らすほしの。歌に対しても「何も心に残らないですね」と言われたそう。これに対して『行列のできる相談所』で盛り上がったときに「よかったですね」と言ったというあいなぷぅに「嘘ですよ」とほしの。あいなぷぅ「マジで言ったのに嘘つきにしないでほしいんだけど！　最悪だぞ、お前！　お前を潰せるネタなんてこっちはいくらでもあるんだぞ！」。

そんな言い合いがちゃんと笑いに昇華できている感じに関係性がよくなりつつあることを感じさせる。

「相方から言われて一番うれしかったこと」というアンケートのともしげの回答を芝は、「ほかの人にはできないことをやってるんだよ」だと予想。しかしともしげは、「ほかの人がやってることやりたいっていう自分もいる」という。芝「ともしげは明石家さんまさんみたいになりたくて入ってきた。回しグセがあるんで。気をつけてください、気抜いたら回してくる（笑）」。

実際のともしげの回答は「去年の『M-1』の準々決勝の前の日に『俺はお前のことだけを一生考えつづけてる、とにかく信じてついてきてくれ』と言われた」こと。前日に芝からネタを変えたいと言われたが、それが嫌だったともしげ。芝にドライブに誘われ、家の前についても「まだ帰らないで、しばらくしゃべろう」と引き止められたという。そのときに芝が言ったのが「俺はお前のことだけを一生考えつづけてる」という言葉。それでともしげも納得したという。なんと青春感のある熱い話。芝「（変えたネタ）やって落ちてるんですけどね（笑）」。

『キョコロヒー』でも「芸人界一の怒られびと」と言われていたともしげだが、最後に明かした妻に怒られた話が衝撃的だった。部屋を掃除したところ「間違えてパソコンを捨てちゃったんですよね」と。どう間違えたらパソコンを捨てられるのか。芝「なんで根絶やしにしようとするんだよ！（笑）」。

『週刊さんまとマツコ』

番組でもたびたび名前の挙がっていたマツコの30年来の女装仲間・肉乃小路ニクヨがゲスト。ニクヨは一流証券会社、一流銀行、外資系保険会社を渡り歩いたお金のエキスパートだそうで、失敗しない投資の心得などをレクチャー。進行役の吉村が「一発逆転。元気なうちにお金持ちになりたいという夢がある」と言うと「お金持ちになるのは仕事でなりなさい」ときっぱり言い放つ。これには「大井競馬場で俺が言われた言葉」だと同意するさんま。競馬場でおじさんに「一番高い馬券教えたろか？」「働くこっちゃ」と言われたという。ニクヨは「働いて貯まったお金をちょっと有効に活用しようかなくらいで積立でコツコツ投資をしていくのがオススメ」だと諭す。ニクヨ「破天荒は仕事でやろう」。

そんなニクヨの半生の年表こそ破天荒でおもしろかった。番組で触れられなかった中には、「高校では教室で中島みゆきを爆音で聴きながら誰とも話さずに過ごす」といった気になる記述も。千葉で「最も荒廃している」中学（byマツコ）に入ったというニクヨ。7割が改造学生服を着る環境で「私はこの仲間に入らない」と頑なに正規の制服を着ていたという。さんま「それで今、越えちゃったんだ（笑）」。