男性ブランコ、『ラヴィット!』で憧れの人に音符運びをしてもらう(てれびのスキマ)

2023.1.21
てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ラヴィット!』

木曜日に「ニューヨーク不動産」男性ブランコ浦井編。ラーメンズに憧れて芸人になった浦井。平井編につづいて浦井が引っ越しすることを元ラーメンズ片桐仁にスタッフが伝えにいくと「引っ越しってそんなに大きな行事ですか?」と苦笑い。

『M-1』も観たという片桐は、男性ブランコのネタについて「おもしろかったですねえ」「笑っちゃうんですよねえ」としみじみとした口調で語る。「実は何回も観た」と明かし、その理由は次男が冬休みの自由研究のような宿題で、『M-1』各コンビのネタをストップウォッチ片手に何度も巻き戻しながら、各ネタでツッコミが何個あるかを数えていたそう。ヨネダ2000が3分50秒中に2ツッコミだったり、ウエストランドが0ツッコミと表にして記されている。「『0』ではないと思うんですけど(笑)。強めに行かないじゃないですか」と片桐が補足。その探究心に遺伝を感じる。その息子も「男性ブランコばっか観てましたね。『楽しい。男性ブランコ、楽しい』って言ってた」と。

するとスタッフが「造形作家としても活躍されている片桐さんに見ていただきたいものがある」と、『M-1』ネタを具現化した巨大な音符を持ってくる。「『造形作家として』って前フリいらなかったでしょ」と笑いつつも「こういうサイズ感なんですね」「思ったよりニョロリが大きい」「これ(鎌になっている部分)は本当に危ない」と造形に感想を述べる片桐。持ち方にもこだわりながら、音符を運び、背中に突き刺さり死ぬというひとりコントを演じる片桐。男性ブランコも感無量だったに違いない、痺れる素敵な光景だった。

『ジロジロ有吉』

今回は、ぽんぽこ高木ひとみ◯がゲームセンターの定番「メダル落とし」に挑戦。「三茶のゲーセンで1日中やってた」「永遠にやっちゃう」とメダル落としが好きだった有吉は「めっちゃ見てられる」といつになく前のめり。メダルタワーが崩れる様などに「ちょっと興奮するなあ」と呟く。VTR明けも「すごいな、おもしろいなあ! やりたいよな!」と終始テンションが高めでおもしろかった。

番組後半はスタジオゲストのみなみかわとのトーク。DMで直接出演交渉することで有名な妻が“暴走”しているという話。これまで50人埋めたことがないのに240人キャパの会場を押さえ単独ライブを開催することになったと語ると「即離婚したほうがいい」と笑う有吉。これには「初めてのパターンです」と困惑するみなみかわ。

「太田光代さんに憧れている」という妻から「独立しよう」と言われたらどうするのか聞かれたみなみかわは「光代社長にはなれるかもしれないですけど、僕は太田さんにはなれない」と冷静に語る。それを聞いて、なおも「嫌なタイプ」などとみなみかわ妻をディスる有吉に「だいたい売れている人は褒めますよ。ディスるのは有吉さんが初めて」というみなみかわが「DM送らせますよ!」と脅すと有吉「ごめんごめんごめん(笑)」。

やはりこうした新しい角度を入れてくるのが有吉の真骨頂。結果、みなみかわ妻にロックオンされてしまったのではないか。


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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