「華がある」とは何か? 有吉とマツコが導くひとつの答え(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。

『かりそめ天国』

「華がある」の「華」とは何かという投稿に対して、今までで一番華があると思ったのは「サブちゃん」と、北島三郎の名を挙げるマツコ。『NHK紅白歌合戦』の大トリで歌う姿を生で観て、実感したという。まわりが明るくならない人って華があるとはいわれない、と。

それを受け有吉が「恥ずかしいって思っちゃダメじゃん」と言うと「そこ!」と強く同意するマツコ。有吉は、「誰か笑ってんじゃねえか?とか卑屈になるじゃん、俺らなんか」と語り、華があるといわれるスターは、そういうことに照れずに、背負う覚悟のある人だと。マツコはそれを総括し「自分を犠牲にしてでも、その場を華やかにしようという意思が強い人」と、「華のある人」を見事にひと言で定義づける。この話を聞きながら今回『紅白』に出演した有吉のことを思う。「背負う覚悟」をしたのだろうなと。

そんな結論が出たあとで有吉は「俺はいまだにHGが華があると思ってる」と笑って言い出す。「RGさんは?」と聞くマツコに、有吉「RGなんか華ゼロ(笑)」。

有吉が「テレビの最終回ですね」と評した、大久保佳代子も加わった仁支川峰子と平子の旅ロケも見どころが多かったが、有吉の「いろんな武器使いたい」という願望を叶えたコーナーもおもしろかった。全14種類のさまざまな武器が並んだ光景に有吉「ダメだ、本気にしちゃ!(笑)」。『有吉クイズ』では武器を売っている店に行ったものの、狭い店内でしか試せずに消化不良だったのだろう。こん棒をフルスイングし「気持ちいい!」と歓喜、三節棍やトンファーなどひと通り試す有吉。そんな彼をやや呆れながら苦笑いで見守るマツコ。だが、その手に握られていた金棒が似合い過ぎて可笑しい。

一番使ってみたかったという鎖鎌で喜々として用意された的を壊していく有吉に「おぼっちゃま、お見事!」と、有吉を「おぼっちゃま」とこれ以上ない形容をする飯尾がさすがだった。有吉「これ流せてます?(笑)」。

『全力!!メイキング』

小山慶一郎と加藤シゲアキが、オードリー春日をゲストに迎え、「大人の焚き火」をメイキング。

焚き火を囲みながら、オードリーとして今後やりたいことを聞かれ「自分たちの番組を全局でやりたい」と語る春日。TBSではまだないのだと語った上で「得意なところが違うからね。単純にいうと、外と中みたいな。私がロケで若林さんがスタジオでみたいな。ガッツリお笑いのど真ん中みたいな番組もやってみたいし、形でいったらスタジオに若林さんがいて、私が外から中継みたいな。それ最高ね。(若林に)イジってもらいながら」と。

有言実行の男・春日なだけに、その思いは近い将来叶うのではないか。そう思わせてくれる強さがある。あと、貯金額をトゥースの大きさで表現するのがくだらなくておもしろかった。

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