テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『かりそめ天国』
後藤ファミリーの大分旅、妹はもう高校生に。時間の流れを感じるが、内容はいつもと変わらず、まったり。心地いい。
トークでは「棍棒(こんぼう)が密かなブーム」という話題から有吉が「俺、やっぱ好きなのよ、武器とか」と前のめりに。「青龍刀とか三節棍とか、ああいうのを人形に向かってヤー!って。人形を叩き壊したい。大きな体育館とかでやりたい。本当なら人間対人間で戦いたい。何がそうさせるのか? ちょっと私の中の闘争心が、狩猟本能みたいなものが。農耕民族のくせに(笑)」と、おそらくは『有吉クイズ』で叶わなかった希望を饒舌に語る。年末特番でやろうとマツコは提案し、スタッフも同意するも、なおも具体的に希望を語る有吉にマツコ「やんないほうがいいかも。だって(有吉の)目が本気なんだもん!(笑)」。
ここ最近、有吉は、解き放たれたのか、あるいは、逆に窮屈に感じているのか、やっぱもともと「野生児」なんだなというような言動が目立っていて、おもしろい。
一方、マツコは「女の人の武器」が好きだという。かんざし、三味線のバチとかスケバン刑事のヨーヨー、ビー玉といった、こう見えて実は武器でしたというものや、色仕かけで殺すようなもの。「ゴルゴ13と寝る女に憧れる」「ボンドガールをやりたかった」と語ると「世が世なら『天使にラブ・ソングを』の主演やってたかも」と有吉。マツコ「全然、ボンドガールじゃねーじゃねえか!(笑)」。
そうしたことを語っているなかで、マツコ自身も当然客観的な目もあるから、自分がそうなれないことはわかっていたと言い「できないことをやりたいと思ってる一生」だと自分の人生を振り返る。本当はスチュワーデスや女子テニスプレイヤーになりたかったと。これに同意し、だから「夢は叶う」みたいな言葉は嫌いだと有吉。マツコ「叶うぐらいの夢は夢とは言わない」。
『私のバカせまい史』
ヒコロヒーがプレゼンするのは「口裂け女のニッポン逃避行史」。最初に報じられたのは1979年1月22日の「名古屋タイムズ」だという。それによると最初に目撃されたのは前年12月に岐阜県。その後、1月には愛知、2月に滋賀、さらに京都、九州へ……と、ネットのない時代、時間差で噂が波及していく様があたかも本当にひとりの人物が“逃避行”しているかのようなのがとても興味深い。
そして6月、ついに東京に。ここでおもしろいのは、それまで地味な服装だった目撃談から赤いヒール、赤いワンピースへと派手になっていること。バカリズム「なんかジーンとくるな……」ヒコロヒー「東京は女をこうさせる街でございます」。
口裂け女の重要な特徴として「目撃者はいるが被害者はいない」こと。1980年代になると目撃情報は激減。しかし、1990年以降、韓国で目撃されブームに。イケメン彼氏ができたとの情報も。さらに今年、台湾で目撃。しかもその姿は「少女」。つまり、韓国人男性との間に子供ができていたと奇しくもちゃんと「物語」になっているのがとてもおもしろい。
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