パチンコにハマり遅刻までした若林、空気階段もぐらと共鳴。かたまり「まさかダークサイドに落ちるとは……」(てれびのスキマ)

空気階段 鈴木もぐら 水川かたまり

文=てれびのスキマ 編集=菅原史稀
トップ画像=空気階段インタビューより


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『あちこちオードリー』

ゲストは「ブレーンとクズのコンビ」と括られた、空気階段とラランド。ラランド以外でも結果を残していた学生芸人時代のサーヤの伝説的な活躍に触れ、「サーヤとコンビ組んでプロになることは念願だったわけじゃん?」と若林が確認すると「そう……ですね?」と言葉を濁すニシダは「将来の夢とか一回も考えたことなくて、楽しい方向に来てたらこうなった。絶対にプロ行きてぇなとかではなかった。楽しいほうに連れていってよってしがみついてたら『あちこちオードリー』まで辿り着きました」と答えると、欲しかった答えじゃなかったのか、若林「今の話、ナシにして(笑)」。

サーヤは取り合いだったのにコンビを組んで、クズのままいられるのがスゴいと若林に言われたニシダは「一回引き受けましたからね。そこは責任取ってねって」とクズたるゆえんのような答え。

もぐらとはパチンコの話。「人生トータルでは負けてる?」と若林が聞くと「余裕で負けてます」ともぐら「山添くんもそうだけど、負けてますけど何か?っていう圧がスゴい」と笑う若林。もぐらは「服買ってるのと一緒」と持論を展開する。服もいずれ捨てて「結局、手元に残らない。手元に残るものってこの世にない」と。「どれくらい汁(アドレナリン)が出るのか」だというもぐらに、「山添に憧れて」パチンコを始めたという若林も同意。パチンコをやっていて大当たりが出てしまい、日向坂の番組に遅刻してしまったという。その大当たり演出を「槍とか十字架がバーっと出て」と言っただけで「エヴァですね?」と返すもぐらがおもしろい。パチンコを前にしたら人は欲望に負ける。「お前は人間なんだっていうのを教えてくれる」のだともぐらは言う。かたまり「まさか若林さんがダークサイドに落ちるとは……」。

ほかのギャンブルはやるが「パチンコやり出したら終わりだな」とパチンコだけはやらないニシダ。パチンコをやる人は「全員同じ顔になる」と言うと若林は「だいたいもぐらか呂布カルマさん」と笑う。ちなみに呂布カルマはパチンコを一回もやったことがないとツイートしていた。

『午前0時の森』(火曜版)

「陶器割り」をやってストレスが解消するよりも罪悪感があったという若林が、水卜アナとさまざまな「ストレス解消法」を試す。「段ボール破壊」や「ちゃぶ台返し」「生クリーム直飲み」などを試していく中、「ケツバット」を水卜アナがして若林が受けることに。以前「設楽さんのフルスイングで気絶しそうになった」という若林は「芸人界で一番設楽さんのケツバットが痛いって言われてる。躊躇がないから」と語る。水卜アナはケツバットをする前などに「『これは若林さんが喜んでやってます』などテロップをつけて」などといちいち言っており、批判を過度に恐れざるを得ない状況そのものでストレスが溜まっているのだろうなと思う。

人生で初めてやったというケツバットで、裏ももを叩いてしまう水卜に「ローはねえだろ! 下手くそ!」と若林。「さっきの裏もも、今までで一番痛かったわ」とずっと言うほど強烈な痛みだった様子。

結局、ふたり共が一番ストレス解消になったのは「パイ投げ」。投げるほうでも受けるほうでも「めっちゃおもろい!」とふたりで大笑いしながらパイを顔にぶつけ合う、ある意味シュールな光景。バカになっている感じがとても楽しげだった。それにしてもパチンコで刺激を求めたり、若林がけっこうストレスを溜めているのだなと感じる2番組だった。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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