写真を撮ることにこだわりを持つアーティストやお笑い芸人による連載「QJWebカメラ部」。
ピアノロックを基調としたサウンドと哲学的な歌詞で躍進をつづける7人組ボーイズグループ「原因は自分にある。」(げんじぶ)。その中でも、カメラが趣味だという長野凌大が日常の中で、ついシャッターを切りたくなるのはどんな瞬間なのか。
鏡に反射する自分

いかがお過ごしでしょうか?
長野凌大です。
最近、ふと鏡という物が好きだなぁと思ったんですよね。生きていると自分の目からは自分の顔を見ることは不可能で、唯一、鏡や窓の反射、写真などを使えば、自分の顔を見ることが可能なんです。
これって僕にとってはとても不思議で、とてもおもしろくて。自分の顔や体は自分のもので、常に離れることなく我として存在するものであるのに、自分の目では姿形、全体を認識することができない。
鏡に反射する自分は本当にまわりの存在から見た自分なのか、そんなことを考えてしまいます。
自分の一番身近なもの、そのものの所有者は自分であるはずが、すべてを自分の瞳で確認することは不可能である。
そんなことこそがこの世の在り方、真理なのではと思い、そのことを考えると夜しか眠れない今日この頃です。

加賀翔(かが屋)、中山莉子(私立恵比寿中学)、セントチヒロ・チッチ(BiSH)、長野凌大(原因は自分にある。)、林田洋平(ザ・マミィ)、森田美勇人が日替わりで担当し、それぞれが日常生活で見つけた「感情が動いた瞬間」を撮影する。