くりぃむ有田が語る初冠番組をめぐる「青春」物語。ノブコブ徳井「よく涙目にならずしゃべれますね!」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『賞金奪い合いネタバトル ソウドリ〜SOUDORI〜』

もはや恒例となったノブコブ徳井と有田の対談「解体新笑」。徳井が「『くりぃむナントカ』が初冠番組だって知らなくて……」と振ったところからTBSでガッツリ、テレ朝の話に。

実際に『くりぃむナントカ』はレギュラー番組として初冠。その前の2002年に『生くりぃむ』と題され企画されていた特番があったという。それは『虎の門』のスタッフが気に入ってくれて「いつかお前ら番組やってやるから」と言われていたことから実現。ラブホテルをブースにしたトガッた企画だったそう。が、直前にロンブーの番組でイタリアロケがあり、帰国後に生放送というスケジュールだったが、帰国の飛行機が飛ばないというトラブルで、初めての冠番組でMCが欠席という異例の事態に。上田の代役が伊集院、有田の代役が出川だったという。

半年後、仕切り直ししたそうだが「めっちゃくちゃ悔しかった」と振り返る。さらに2003年『くりぃむしちゅーの一度だけいい夢見させてスペシャル』を放送。このとき、呼びたいゲストとして名前を挙げたのがくすぶっていた時代も使ってくれていた明石家さんま。が、当時、さんまはテレ朝NG。けれど「俺はお前らとは仕事したってええで」と出てくれたそう。

この番組で行った企画のひとつを採用し、『虎の門』の藤井智久Pがついに2004年『くりぃむナントカ』を立ち上げる。初回オンエアのときは、事務所社長、マネージャー、本人、スタッフらが集まりテレ朝の試写室でリアルタイムで視聴。終わったあと、拍手が起こったという。「青春ですね」と言う徳井に「青春……だよね」と照れ笑いを浮かべる有田。

やがて『くりぃむナントカ』がゴールデン進出。水曜7時の枠で全盛期の『ヘキサゴン』の裏。太刀打ちができずわずか半年で終わってしまう。終わった際、藤井らスタッフは、泣きながらゴールデン進出の判断ミスを謝罪。「こちらこそ力不足」と慰め合ったという。

ここで藤井は「この番組を一生やりたいけど、ここで抗ってどこか(深夜)でやるって言ったらダメだって俺は思う。だから1回ちゃんと当てる。そしたら『くりぃむ』シリーズを復活させよう」と宣言。もちろん番組終了時の常套句だと思い「がんばってください」と他人事のように答えると「がんばってくださいじゃないよ、お前らとやるんだよ」と藤井。「当てるための番組をやるから」と始まったのが『シルシルミシル』。この番組で見事ゴールデンでも結果を残し、くりぃむしちゅーの格が上がっていく。

そして2011年『ソフトくりぃむ』として『くりぃむ』シリーズが復活。藤井Pはここで役割を果たしたと身を引いたという。めちゃくちゃ熱いエピソード。本当に自分たちとガッチリ組んでくれる作り手との出会いがいかに大きいかというのを実感する。有田は徳井に「青春」と言われ、一気に脳裏にその話が蘇ったそう。徳井「よく涙目にならずしゃべれますね!(笑)」。

『アルコ&ピースのメガホン二郎』

前週に引きつづき、みなみかわゾンビvsみちおゾンビの「ゾンビアクターNo.1決定戦」。「ぐるぐるバットいきなりステーキ」「箱の中身はなんだろな?」「イントロカラオケクイズ」などどこがゾンビアクターと関係あるんだというくだらない対決がつづく。

いずれも芸人にとってカロリーが高い企画だが、それ以上に対決の合間「スタンバイが終わるまでつないでください」という時間こそ過酷。疲れ果てたふたり。「なりたいな、なりたいな」とビックスモールンをみちおゾンビが振るも「リハでスタッフに怒られる♪」となぜか「あるある探検隊」を始めるみなみかわ。実は前振りの手の形が一緒という見逃しがちな事実に意外なところで気づくことに。みなみかわ「レギュラーさんかと思ったらビックスモールンだった。ビックスモールンやりたくない~(笑)」。

延々くだらない時間がつづいて最高。休む時間がまったくなくヘトヘトになったみなみかわ、最後に魂のひと言。「ひとつ言わせてくれ。これ、4人でやるやつだ!」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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