千鳥ノブにうりふたつの顔、まさかの正体に大悟「お前の将来の顔」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

文=てれびのスキマ 編集=鈴木 梢
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.136より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『千鳥かまいたちアワー』

以前の放送で、BTS「Dynamite」のサビ直前の「Hey, so let’s go」の部分が濱家の声にしか聴こえないという話で大盛り上がりになったことを受けて、4人に似ている「音声」「顔」「モノ」を募集。やはりノブに似ているという投稿が多かったそう。「ノブに似てるは世の中にあふれている」と大悟。その中でも一番多く60通近く投稿が来たのが、石崎ひゅーいがあるライブで行った「さよならエレジー」のタイトルコールの声。言い方まで完全にノブ。アテレコしたかのよう。実際にやってみたら本当に区別がつかないほど。

ほかにも映画『駅前旅館』の看板に描かれたフランキー堺などが紹介されるなか、最後に「衝撃的。わし頭が混乱した」と大悟が言う写真が披露される。「これを見て『誰でしょう?』って言ったら100人中180人がノブって言う」と80人増えるほどノブだ、と。それは桃太郎の扮装をした人物の写真。口から少しずつ見せていくが、鼻まで見せても完全にノブ。そして目も見せると、さらに「ノブ」。「これはノブです!」と本人まで言う始末。なんとその写真、仲本工事。しかも当時の年齢が現在のノブと一緒。大悟「お前の将来の顔はもうみんな見とんねん!」。「ノブ違和感」などでも発揮された「ノブの顔」の可笑しみは本当に底知れない。

『テレビ千鳥』

「心に響く言葉選手権」の第3弾。いつものように又吉の解説芸が冴え渡るが、普段からずっとこの選手権のようなことをしている小沢もオープニングから「心って部屋なの。響いたんだとしたら部屋の音響がいい」と絶好調。「上を向いて歩こう 上を向いて歩く人に 出会えるから」と綴ったのは大悟。下を見てる人は人の嫌なところばかりを見てる。上を向いて素敵なところを見つけられる人間になればそういう人と出会える、とその意味を説明。解説役の又吉も「『上を向いて歩こう』のその先をちゃんと描いている」と絶賛すると、小沢が「下を向いていいのはお気に入りの靴を履いた時だけ」と改変させる。

「そんなに誰かの好きを否定してないで、君の好きを教えてよ。僕はそっちの話が聞きたいな。」という男性ブランコ平井の言葉に対しても「僕もこういう経験があって」と話し始める小沢。「10代のとき好きなバンドがいたんだけど、そのバンドのことを地元で言うと、地元の先輩たちはパンクスばっかりだったから『そんな曲聴いてるのか、あれは歌謡曲って言うんだよ』って言われて、言えない時期があったの。でも気がついたら今でも一番好き。あのときからいろんな人の目を気にせず『僕はブルーハーツが好きだ』って言うべきだった」と最後にブルーハーツを明かす話芸で惹きつける。

薄めの言葉を無理やり深く又吉が解説するのがこの企画の醍醐味のひとつだが、大悟の「嬉し涙は甘い、悔しい涙は苦いと言う。本当かどうかはわからないが大人になると苦い食い物が旨く感じる事がある」や小沢の「君にウィンクするのは半分くらいは目をつぶるってこと」「人生の折り返し地点なんて人は時々口にするけど折り返して戻るつもりはないよ。まっすぐ行くだけさ」など解説要らずで「心に響く」言葉も多くて観応えがあった。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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