太田光・光代夫妻のすれ違う愛情表現「人間としておもしろい」「空気のような存在は嫌」(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ふたりのディスタンス』

太田光・光代夫妻の10年ぶりの旅行を追った彼ら初のラブドキュメンタリー。

「出ていってくれるなら別に出ていって構わない」「家帰ったら全然おもしろくない」「するならさっさと離婚したい」という光代は、「離婚を考えたことは?」という質問に「ありますよ、何回も。離婚届を何回も提出して破られてます」と答える。弁護士に預ける算段までしてるという。だが一方で、ほろ酔いでひとりきりのときには「嫌いなところがないんですよ。全部好き」と言っている。対して夫・光は離婚を考えたことは「ないですね」と即答。

光代は「私が最もなりたくなかった感じになってます。『空気みたいな感覚』ってよくいうじゃないですか。私、絶対嫌だったんです。空気みたいな感じってつまんないじゃない? でもそんな感じになってます、きっと」と夫婦関係を語り、「空気にしないようにするには自分がかき混ぜればいいわけでしょ?」と持論を展開。

対して「なんでもない時間を過ごしているときが幸せ」と光は真逆ともいえる考え。かき混ぜてたとえ煩わしいと思われても愛情表現を形にしたい光代と、不器用でそれが苦手で言葉にしなくてもいいと思っている光。こうして見ると、お互い好きでもすれ違うのは仕方ないのだなと思う。

光が気配を消して自宅に帰ってくる場面や旅行中、微妙な距離感のままチラッと光代を見たりと彼のシャイさと愛情表現の不器用さがよく出ていて、普段の芸風とのギャップも含めて、これぞ太田光という感じ。

時間を追うごとに光代が自分を「みっちゃん」と呼んだり、どんどん甘え声になっていくのが、今は社長として強さを前面に出すしかないけれど、きっと本来は甘え気質で初期はそんな感じの関係だったのだろうなと想像できて、なんだか胸がいっぱいになった。光代が“ドッキリ”を仕掛け混浴したり、ふたりで笑い合いながらカードゲームをしている光景はあまりに素敵だった。

「一番好きなところは?」という質問に光「一番好きなところは……。でもやっぱり人間としておもしろいところかな。これはもう圧倒的ですからね」。

『NEWニューヨーク』

ジャンポケ太田の妻・近藤千尋と山崎アナの夫・おばたのお兄さんを迎え「どうしたら芸能人とキスできるのか?」を聞くというゲスい企画だが、太田・近藤夫妻の出会いからキスまでのエピソードがとても興味深かった。

彼らが出会った2014年当時、近藤は『S Cawaii!』の人気モデル。一方、太田はまだテレビではなく劇場中心の活躍だったころ。よく恋愛相談をしていたソナーポケットのko-daiに紹介され出会ったが、そのときは会話がまったく盛り上がらず。翌朝5時には仕事で起きなければならなかったため早々に解散。その際、ko-daiのアシストでモーニングコールをするために連絡先交換をした太田は、朝4時59分に電話。その電話で芸人のイメージが覆された近藤。

次の誘いがディナーではなくランチだったことで警戒心も薄れランチに。ここでは初対面のときと一変、会話が弾んだそう。出会って1週間後、今度は焼肉ディナー。深夜でホテル街も近かったにもかかわらずハイタッチをしただけでタクシーを呼んで帰したそう。この誠実な態度にキュンキュンしたという。

出会って14日後、ついに太田は近藤の自宅へ。そこから告白&キスへとなるのだが、再現ドラマの太田を演じる役の人がいい感じに似ていたり、そのクオリティが妙に高くて近藤も自分自身で興奮していたり、ザ・マミィ酒井が泣いてしまったりカオスな展開。酒井「心が洗われましたね……(泣)」「キスってホントはそのぐらい価値のあるものなのに僕は今まで捨てるようにキスをしてきた(笑)」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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