「バカクソなめられていた」マヂラブ、囲碁将棋らが回想する大宮セブンの転機とは?(てれびのスキマ)

マヂカルラブリー

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『アンタウォッチマン!』

大宮セブン特集。吉本の若手の成功ルートはルミネtheよしもと。大宮セブンは成功じゃないルートで「落ちこぼれ集団」「都落ち」「島流し」などと言われたと、マヂカルラブリー、囲碁将棋らが証言。キャパが141人のところ、3人しか入らなかったライブも。「大宮セブンに入りたいじゃなく、大宮セブンから抜けたい団体。売れて抜けていこうぜっていう」意識だったと文田。人気のないただおもしろいだけの集団だったと、外から見ていたニューヨークも言う。

ルミネに囲碁将棋が行った際、元マネージャーが「大宮セブンの奴と話さなくていい」と吉本の社員から言われていたという。それが野田がたびたび「あいつら許せない」と“復讐”を口にする「怒りの原点」だという。野田自身も「バカクソなめられていた」と回想し、吉本の新宿本社を歩いていたら「大宮の臭いすると思ったらお前か」などと吐き捨てられたこともあるそう。野田の「ふざけんなよ、見とけよって気持ちはあるけど、ちげぇよとは思ってない」という言葉が当時置かれていた立場のつらさや絶望感を如実に表していた。それくらい売れていなかったのだ。

一方で、大宮セブンの面々は賞レースでは確かな結果を残している。2017年から2020年までGAGがキングオブコント決勝進出、2019年にはすゑひろがりずがM-1決勝進出、2020年はマヂカルラブリーがM-1、R-1(野田)の2冠に、南條もR-1で3位、2021年にはジェラードンがキングオブコント決勝進出。抜け出す方法が賞レースしかなかったから「異様に強くなった」のだと。大宮の劇場の支配人も「ウケとか度外視で試していいよ」とあと押ししてくれていたという。

そんなユニットとしての大宮セブンの転機は、作家が作ったよくあるコーナーをやっているライブ中に、村上が「つまんな過ぎる!」とキレたことだという。そこから「コンビで企画を1個ずつ背負って毎回考えてきてやったらいいんじゃない?」と、芸人自身がライブの企画をする意識改革を行ってから「大宮でやっていることは何も意味ない。大宮は大宮、テレビはテレビ」と屋敷が言うように「ホウキ-1グランプリ」のような異質な企画ライブをやるようになっていく。嶋佐「究極の笑いが観たかったら大宮の劇場に行くべき」。

聞けば聞くほど大宮セブンがブレイクしたことが奇跡的だし、その反骨精神は凄まじい。芸人自身の力の底知れなさを感じる。

『有吉クイズ』

タカアンドトシの日常密着クイズ。まずはタカが行きたいところにトシが同行。その目的地とは、仏像専門店。「ああ、お前がたまにロケで買うやつか」とトシが言うように、仏教自体には詳しくはないが「めちゃくちゃカッコいい」と造形が好きで、手頃な値段だとインテリアとして買っているという。

トシは希望の場所がことごとくダメになったことから、番組側からの希望で「坊主になるところ」を披露することに。「いい加減にしろよ!」などと有吉らにツッコまれるなか、バリカンは1週間に1回、4ミリ設定などどうでもいい情報が明かされていく。刈ったあとの頭にシャンプーをつけるとその跡が「バンバン・ビガロみたい」になると驚き、ひとしきり盛り上がるタカ。ひたすらくだらない。これぞ『有吉クイズ』。こういうのを延々と観ていたい。感想を聞かれ有吉「ペナルティですね(笑)」。


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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