熾烈な怪奇!YesどんぐりRPG対決。くっきー!の名ジャッジで『座王』史上最高の大会に(てれびのスキマ)

文=てれびのスキマ 編集=梅山織愛
トップ画像=怪奇!YesどんぐりRPG連載より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『座王』

怪奇!YesどんぐりRPGがそろい踏みとなった前回の放送では、初戦からどんぐりたけし vs Yes!アキトの「ギャグ」対決になり、5度のドローが繰り返される番組史上屈指の名勝負に。さらにはフルポン村上が「鬼」笑い飯・西田との「モノボケ」対決で得意のチープものまねを武器に大激戦の末、ジャイアントキリングを果たす白熱&濃厚な戦いとなり、とても1回の放送では収まらず初の2週またぎの大会となった。

その後半戦の初戦は、フルポン村上とマユリカ阪本の「ものまね」対決。村上はもちろんチープものまねがあり自信を持っているジャンルだが、阪本はものまねを持っていないため、鬼退治の勢いそのまま村上圧勝かと思われたが、逆に息切れしたのか不発。審査員のくっきー!は「ふたり共アウトってあるんですか?」と苦笑しドロー判定。

劇団知識や感極まる子ちゃんといった微妙なチープものまねを繰り返す村上に阪本「ものまねって誰かをまねすることであってますよね?(笑)」。

結局、阪本に軍配が上がり、前編でMVP級の活躍を見せた村上がここで消えてしまうというどこか村上らしい幕引きに。「阪本だってことで2軍出しちゃった」という村上に「なんで勝者を引きずり下ろすみたいな嫌なこと言うの?」とジュニア。村上「俺、そういうやつなんすよ(笑)」。

その阪本は「1分トーク」でチャンス大城に破れ、準決勝でチャンス大城を破ったYes!アキトが決勝でサツマカワRPGと対戦。 怪奇対決で始まり、怪奇対決で終わるという胸アツ展開。しかも最後の勝敗もどんぐりたけしが重要なキーになるという完全に怪奇!YesどんぐりRPGの大会。くっきー!の名ジャッジによって彼らの実力と『座王』の醍醐味を存分に味わえた回だった。

『お笑い向上委員会』

向上ゲスト・見取り図のクレームゲストとしてコロチキ。「強引にキャスティングしたスタッフのミスもあり」とナレーションが入るほど、まったく芯を食っていないクレームをするコロチキ西野。ナダルも振られると「見てられないです、最近の見取り図さん!」とすごみ、「言っていいですか? 言います! びっくりするんですけど」と振り被るが具体的なエピソードがまったく出てこない。

「今のところ、ナダル、無銭飲食」と苦笑する飯尾。何かないのか責め立てられ、キレイになったジャイアンのようなスンとした表情になってしまう。さんまが「降参やな?」と振ると、まっすぐな目で「降参です!」とナダル。もちろん「そんなことない」的な反撃を期待していたさんまは崩れ落ちる。盛山「こいつら何しに来たんですか?」。

どうしようもなくなったナダルは「何かあるんですか、東ブクロさん?」とひな壇に座る東ブクロに突如ムチャ振りする始末。結局、『座王』とは真逆で、翌週放送予定の3本目の序盤を前出しする事態に。チャンス大城らが登場し、本の宣伝をしつつ『座王』の収録のあとに起きたという鉄板エピソードトークを披露。圧倒的な安定感。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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