パンサー向井が『ラヴィット!』で疑似ラジオ『#ふらっと』との同時生放送が実現(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ラヴィット!』

「ラジオ本放送の日」ということでスタジオに特設ラジオブースを作り、TBSのラジオといえば、とパンサー向井を迎え、8時30分から始まる『パンサー向井の#ふらっと』の生放送まで疑似ラジオ放送。

パネラー陣にひと組ずつブースに入ってもらい向井に「今、話したいこと」をトークするという趣向。向井は自己パロディ的なのか、普段のラジオよりもハイテンションなキャラに。最初の宮舘涼太とのトークが終わると「ちょっとフォームが崩れた」と苦笑い。もうひと組の「ラジオスター」アルコ&ピースと対面する夢のコラボも。

終了後、「敵わないね。モノが違う」と“平子る”平子と、決め顔で水を飲む向井。そのあと、若槻千夏、岡田結実、ミキらとハイテンションのままトークを繰り広げ「ちょっとラジオがダサいかも」と川島に言われてしまう。生放送の時間が迫るなか、ビビる大木がジョン万次郎の扮装をしてゆっくり登場。ジョン万次郎本人としてトーク。

残り1分となって慌てるなか、「僕がまだ……」と川島がブースに入り、予想どおりその場で生放送を始めることに。ラジオとテレビの同時生放送。ちなみに向井は『あちこちオードリー』のTシャツを着ているという入り組んだ状態。さらにはジョン万次郎も入ってくる。このわちゃわちゃ感がとても楽しい。

ラジオの放送が始まってから8分ほどが経ってようやくこの日の向井のパートナー・ココリコ田中がラジオのスタジオから登場。『ラヴィット!』らしいいいコラボだった。

『ボクらの時代』

ホリ×JP×ミラクルひかるのものまね芸人鼎談。JPはずっと陰キャで学生時代はイジメにあっていたそう。休み時間が20分あるとして、ものまねをやることによって10分イジメられなくなったという。ネタを増やすことによってイジメられる時間が減っていったと。

また、JPはものまね芸人として出るために、ホリが山里のまねをやっていれば、(自分が)しずちゃんをやればユニットでできるから、とネタ選びをすることがあるという。対してホリはJPや原口のような憑依してアドリブでものまねするような「ストロングスタイル」は無理で、代理店出身らしく「15秒のスポットCM」のように「この人のこういうところがおもしろいと切り取る」感覚でネタを作っていくのだそう。

ミラクルは、「今人気のあるドラマの誰々をやらないとテレビ出さないぞ」とスタッフに言われた世代。今はそれがなく自分が興味のあるものまねをやっていると。「オイシそう」なものを発見すると身体が反応するという彼女は、好戦的な性格で「やべぇヤツが出てきた。これやんねぇと女がすたるな。これやったら客が喜ぶ。誰に怖がってんだよ」と危ないネタでもやってしまうと。

そんな流れでホリが問題提起。「自分より権力が上の人をこき下ろしたほうがおもしろい。政治家とかをもっとやったほうがいい。だけど今テレビはやらせてくれない。声まねをして(本人が)言ったことをそのまま言うのはできるけど、内容をイジくるようなことが、本当はものまねっぽいなと思ってるけど、それをやらせてくれない」と。

また、たとえばルイ・アームストロングのまねをするときに、見た目を似せるために昔は肌を塗っていたが、今は完全にアウト。だったらいずれ太っている人をまねするときに、肉襦袢(じゅばん)を着てものまねするのもそのうちダメになってしまうのかなと予測。ミラクルは「ものまね(自体)もいつかダメになりますよ」と言ってあえて大げさに笑う。

「完コピじゃないと許さないよって人も増えてきた。でもデフォルメして共感と違和感があるからおもしろいと思ってるんだけど」というホリにミラクル「マジョリティとマイノリティの狭間にいるのがものまね芸人。それをこっち(マジョリティ)に寄れって言われたときに自分たちのマイノリティがうわぁぁってなる」。


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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