【“推し”の推し猫#3】峯岸みなみ、愛猫が教えてくれたこと「人はこうも強くなれるんだ」

文=峯岸みなみ 編集=菅原史稀


普段はファンから応援される存在であるアーティスト、アイドル、俳優、芸人。そんな彼らにとって“推し”である愛猫の、飼い主にしか見せない顔を紹介する連載「“推し”の推し猫」

第3回目は、峯岸みなみが登場。


幸福を呼ぶ招き猫

「しゃけ茶漬け」という名前は、その見た目から思いついた。

ブリーダーさんの元にいた当時生後2カ月の「しゃけ」に初めて会いに行ったとき、ピンクに染まったちいさな鼻や肉球と、茶色い毛を見ながら「名前はしゃけ茶漬けかな」と考えた。

生後2カ月のしゃけ茶漬け(写真提供=峯岸みなみ)

実家ではワンちゃんを飼っていたけれど、猫と暮らしたのはしゃけが初めて。

猫は、基本的には勝手にひとりで生きているけれど、たまに甘えに来てくれる。そのバランスがとてもおもしろいし、近づいてくれたときの喜びを毎日噛み締めている。

(写真提供=峯岸みなみ)

「私のことをお母さんと思ってくれてるな」という時期もあれば、「違う人の家に送り込んでも気づいてくれないんじゃないか」という時期もあって、なかなか安心させてくれない。そんなところもまた、猫の魅力なのかもしれない。

(写真提供=峯岸みなみ)

ベッドに入って寝る準備をしているときに、甘えてくることが多いしゃけ。

最近は手を絡めてくれるようになったので、私はそのまま動けなくなる。

(写真提供=峯岸みなみ)

蛇口から水を飲むのが好きなようで、蛇口のところに行って「水を出してよ」という目でこちらを見てくる。そんな人間みたいな仕草が、たまらなくかわいい。

(写真提供=峯岸みなみ)

しゃけと暮らし始めて、もうすぐ2年。面倒くさがりやでひとりではなんにもできなかった私だけど、しゃけが来てからは、自分以外の存在のために何かをしたいと思うようになった。そんな気持ちによって、人はこうも強くなれるんだという発見もした。

「この子のためにお仕事がんばらなきゃ」そう思わせてくれるしゃけは、私にとって幸福を呼ぶ招き猫。どんなにダメなことがあった日でも励ましてくれるしゃけに、私はこれから一生をかけて恩返ししていきたい。

(写真提供=峯岸みなみ)

9月上旬、峯岸みなみさんのインタビュー記事の掲載を予定しています。お楽しみに!


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