普段はファンから応援される存在であるアーティスト、アイドル、俳優、芸人。そんな彼らにとって“推し”である愛猫の、飼い主にしか見せない顔を紹介する連載「“推し”の推し猫」。
第3回目は、峯岸みなみが登場。
幸福を呼ぶ招き猫
「しゃけ茶漬け」という名前は、その見た目から思いついた。
ブリーダーさんの元にいた当時生後2カ月の「しゃけ」に初めて会いに行ったとき、ピンクに染まったちいさな鼻や肉球と、茶色い毛を見ながら「名前はしゃけ茶漬けかな」と考えた。

実家ではワンちゃんを飼っていたけれど、猫と暮らしたのはしゃけが初めて。
猫は、基本的には勝手にひとりで生きているけれど、たまに甘えに来てくれる。そのバランスがとてもおもしろいし、近づいてくれたときの喜びを毎日噛み締めている。

「私のことをお母さんと思ってくれてるな」という時期もあれば、「違う人の家に送り込んでも気づいてくれないんじゃないか」という時期もあって、なかなか安心させてくれない。そんなところもまた、猫の魅力なのかもしれない。


ベッドに入って寝る準備をしているときに、甘えてくることが多いしゃけ。
最近は手を絡めてくれるようになったので、私はそのまま動けなくなる。


蛇口から水を飲むのが好きなようで、蛇口のところに行って「水を出してよ」という目でこちらを見てくる。そんな人間みたいな仕草が、たまらなくかわいい。

しゃけと暮らし始めて、もうすぐ2年。面倒くさがりやでひとりではなんにもできなかった私だけど、しゃけが来てからは、自分以外の存在のために何かをしたいと思うようになった。そんな気持ちによって、人はこうも強くなれるんだという発見もした。
「この子のためにお仕事がんばらなきゃ」そう思わせてくれるしゃけは、私にとって幸福を呼ぶ招き猫。どんなにダメなことがあった日でも励ましてくれるしゃけに、私はこれから一生をかけて恩返ししていきたい。



9月上旬、峯岸みなみさんのインタビュー記事の掲載を予定しています。お楽しみに!