オダウエダ小田が「汚な金髪眉毛全剃りヤンキー女」から更正するまで(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『しくじり先生』

オダウエダ小田が「グレて母親の手に負えなくなり駆け込み寺に入れられた」しくじりを講義。入れられたお寺は、ドキュメンタリー番組などでも有名な廣中邦充が住職を務めていた愛知の西居院。

両親は小田が8歳のときに離婚し、老人ホームを経営する母に女手ひとつで育てられた。姉がふたりおり、いずれも成績優秀。母から「お姉ちゃんと同じように勉強がんばれるよね」などと言われたことや、彼氏がグレたことがきっかけで「愛媛の汚な金髪眉毛全剃りヤンキー女」になったと。当時は女同士のタイマンが流行していたそうで、それを小田は「リアル『THE W』でーす」と表現。

定時制の高校に進学するも、学校にも通わず荒れまくった生活の果て、母に「死ね!」という暴言を吐いたことで、寺に預ける覚悟をした母に「食事に行く」と誘われ、そのまま寺に。若林「『電波少年』と同じやり方(笑)」。
寺に入ったのは16歳の8月から。そのときのメンバーは「元少年院男子」「援助交際女子」「V系大好き非行女子」「親からDVされ女子」「DV夫から逃げてきた妻」「その息子」ら8人で共同生活を送ったそう。初めて自分に寄り添ってくれる大人に出会った彼女は「地元に戻って学校に行きたいが、母には会いたくない」と思うようになり、近所の従兄弟の家で生活して学校に通うことにして一度寺から出るが、その家にあった『バイオハザード』にハマり引きこもりに。精神的にどん底になり、もう一度自らの意思で寺に戻ったという。

その後、親からDVを受けていた女性の「お母さんが優しいの、いいな」というひと言がきっかけで母への見方が変わった小田は、2カ月後、実家に戻ることに。その際「会いたかった」と泣きながら抱き締めてくれたという。「おじさんがいなければ芸人にもなってない」と、住職を恩人だと語る小田。ドキュメンタリーでも観たが、廣中住職が亡くなってしまったのは本当に残念。芸人として結果を残した小田と廣中住職の対談とか観たかった。

そんな小田の壮絶な少女時代の話を聞く生徒役の中にいたモデルのギャビーがかつて「金髪ハリケーン」と呼ばれていたとか、親が何人も変わったり、突然、家が更地になって保護施設に入ったとか、小田を超えるくらい壮絶な過去を持っていそうで、話を詳しく聞きたくなった。

『さんまのお笑い向上委員会』

向上ゲストがおぼん・こぼんということもあり、普段は今田らが座るさんまに最も近いひな壇の席に、Wモアモアの東城けん。「初めましてかも」というけんに対し「いやいや」と否定。さんまが18~19歳のころ、大須演芸場で会っていると。そのときはWモアモアがトリでさんまがトップの出順だったと、明確に記憶しているのがスゴい。

おぼん・こぼんとも40数年ぶりの共演。この番組には過去、漫才協会から新山ひでや・やすこ、東京丸・京平が出演しているが、それぞれひとりがその後、亡くなっている。「この番組に出たら……死ぬんちゃうかって」と笑うおぼんに「師匠界では冥土の土産番組」というテロップが添えられているのがおかしい。

おぼん・こぼんには、漫才協会のナイツ、U字工事から「ちょっとはしゃぎ過ぎ」とクレーム。おぼん・こぼんがそれぞれツッコんだりしていると「揉めるとヒヤヒヤするんですよ」とさんま。土屋も「おぼん師匠の熱が上がって、がんばり過ぎてはしゃぎ過ぎちゃうところが、10年前の仲悪くなる直前に酷似してる」と言うと「俺ばっかし責められる」とうなだれるおぼんに、さんま「いや、あなたが悪いと思いますよ(笑)」。

そんななかおぼんが、さんまらを漫才協会にスカウトする流れになると、ひな壇にいるモグライダーを見つけ「モグライダー、漫才協会入るの断ったそうやな」と凄むおぼん。嫌がる芝は、ともしげだけでもと相方を差し出す。そのともしげとおぼん・こぼんが赤ジャケットを来ていたことから「レッド・スターズ」と呼ぶ流れになると、Wモアモアけんも赤ジャケットであることに気づいた芝がすかさず「来なきゃ!」とツッコミ。この瞬発力と物怖じしなさが、本当にスマート。

【関連】さんまにコントを披露したオダウエダに、“さんま好き芸人”モグライダーともしげが激昂


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1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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