有吉、ずん飯尾が「優しいけど奇人」「この人、変」と評す星野源「行ってはいけないゾーンに行くときがある」(てれびのスキマ)

文=てれびのスキマ 編集=梅山織愛
トップ画像=『クイック・ジャパン』vol.153より


テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『櫻井・有吉THE夜会』

メインゲストは星野源とずん飯尾。共演者たちから「変な組み合わせ」と言われるが、星野のラジオリスナーにとってはおなじみの組み合わせ。星野は飯尾と初めて食事したときの印象を「カッコよかった」と振り返る。厳しいこともピシッと言う「隠れ兄貴感」があったと。飯尾「京都の空がそうさせたかな?(笑)」。

藤井隆と3人で飲みに行くことがあると言うと有吉が「3人共めちゃめちゃ優しいけど3人共奇人だからね」と笑う。「どの口が言ってんだよ」と飯尾がツッコミを入れるなか、「伝わってますか? さすがですね」と星野。

その星野に対して飯尾は「お通しが来る前にわかった。この人、変だなって」と評す。有吉はかつて『内村プロデュース』で「シャベルカー」と言いながらビーチの砂を食べる狂気を見せていたが星野も「砂を食うタイプ」だと。星野「行ってはいけないゾーンに行くときがありますよね(笑)」。

“奇人”たちが共感し合う様がとてもよかった。

後半は心に刺さったラブソングの歌詞をそれぞれが紹介。星野は、くるりの「ランチ」を挙げ、最後の1行「珈琲は冷めてしまったよ」の解釈の多様さを解説する。

星野フリークの銀シャリ・橋本が挙げたのはもちろん星野の曲で「くだらないの中に」。「恥ずかしくてラブソングを書けるようになるまで時間がかかった」という星野。10年に1回くらい歌詞が「降りてくる」ことがあるがまさに「くだらないの中に」はそれだったと。

「シャワーを浴びているときに鼻歌を歌ってたら、誰の歌でもなく自分の歌でメロディも歌詞もあった」「今すぐ書き留めないと忘れちゃうと思ってずぶ濡れのままギター持ってきて録音して書いた曲」だと。橋本はこの歌詞にある髪の毛の匂いくさいなってふざけ合うような「彼女がいいな」と思ったと言うと「そう思ってもらえるのはうれしい」と星野。「日常の平日みたいな日に愛が詰まっている感じ」と橋本はこの曲の魅力を熱く語るが、星野の目を全然見れない。

星野は「日常の中で誰も歌にしていない部分ってないかなって思って。それこそふざけあって匂うねってやりとりはあるじゃないですか。そこに愛みたいなものがあるような気がして。ラブソングを作ろうって決めたんですよ。でも恥ずかしい。その恥ずかしいことをちゃんとやろうと。リアルなラブソングで誰も歌にしていないような歌詞を書きたいと思ったときに、髪の毛のくだりが最初に出てきて」とこの歌詞について語る。最初は「足の匂い」にしようかと思ったが「でも行き過ぎてるな」と感じてやめたと。

「愛してる」=「愛」を「してる」という言葉に違和感を抱いていたという星野は「愛って関係の中にフワッとあるものじゃないかって思ったときに、くだらないやりとりとか日常のどうでもいいみたいな、その中に愛がフワッと浮かんでいるんじゃないかっていうのを歌詞にした」と。こうした何気なくこれまでの常識を壊していく歌詞の作り方を聞いてもやっぱりパンクだし、“奇人”だなと思う。

『イワクラと吉住の番組』

ゲストはおぎやはぎ小木。打ち合わせのときに「小木さんが暴走するかもしれないから止めてください」と言われていた吉住だが、小木が毒を吐き出しても「私も同じ気持ちです」と同調して一切止めない。お互い「他人に興味がない」吉住と小木はいちいち気が合い、話が合う感じ。

そんな小木は「ここ(イワクラ)は行き過ぎな感じがする。まだ吉住のほうがかわいらしい」「(イワクラは)怖い」と評す。そのイワクラが「自分からケンカを売ろうと思ってないですけど、マジで来られたらいつでもやったろっていう気はある」と“武闘派”の一面を見せると吉住も「わかる」とうなずく。「私も北九州出身なんで、やられたらやり返すぞって」。

矢作が賞金の取り分など人力舎を次々と改革していくのを間近で見て劣等感などを覚えたりしないのかと聞かれ「ないんだよ、ニコニコしてるだけ。ないよ」と答える小木。そんな話をしているうちに「こんな感じで大丈夫なの?」と不安になっていく小木。「飯塚さんのときもまったく一緒です。これ大丈夫か? 俺しかしゃべってないって」とイワクラ。

そのまま「OKです」と収録が終わると「これまでなかった、ここまでのユルいやつ」と感想を述べる小木。「でも今の時代はこうなんじゃないか?って思った。もしくはめちゃくちゃつまんないか(笑)」。

【関連】星野源の嘘のなさを『あちこちオードリー』で改めて感じた


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。