ノブコブ吉村「ノリなんだよ、こういうときは」お見送り芸人しんいちのお願いに“破天荒”な決断(てれびのスキマ)

てれびのスキマ

テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。


『しくじり先生』

「番組史上最大の事件」が起きたと前振りされた今回、「吉村崇の右腕になりたい」というお見送り芸人しんいちがゲスト。「吉村さんのことがこの芸能界で一番好き」というしんいちが、ダウンタウンやさんまよりも吉村は上だと評すと「新手の潰し方」と困惑する吉村。

「破天荒なライフスタイル、立ち居振る舞いとか声の出し方、気の遣い方、楽屋入りの声の小ささ……全部好き」と言うも、普段「好き」と言って腐す歌ネタを持っているだけに「今、エアーでギター弾いてたよ!」と若林がツッコミ。

けれど本気で好きだと主張するしんいちは「一緒に買い物に行きたい」「LINE交換したい」など吉村とやりたい13のことをリストアップ。その中の「技を盗みたい」に対して「番組の句読点であって文字じゃない」と吉村に「技」なんてないなどと口撃する若林に「今日あたり強いと思ったけど、若様、好きだろ、俺のこと」と吉村。しんいちに吉村を獲られることに嫉妬しているのではないかと“疑惑”が生じる展開が可笑しかった。

13のことのひとつが「愛車を買い取りたい」。吉村の愛車といえば2015年に約2000万で買った「BMW i8」。それを買い替える話を聞いたしんいちは、買い取りたいという。この話に「吉村の車をしんいちが買い取ったら『売ったんだ?』って思わない?」と意地悪なひと言をぶっ込む若林。その流れを敏感に察知した吉村は「え? ビビった……」とひと言。「なかった選択肢が生まれちゃったのよ。『譲る』っていう」。

しんいちは本気で買い取るつもりで頭金50万を持ってきていたのだが、「よう言った! くれてやろうじゃないか!」と吉村の“破天荒”スイッチが発動。澤部らも「落ち着いて」となだめるも「これで我々の関係を切ってくれ!」と手切れ金のように車を譲ることを決め「おめでとう、チャンピオン!」と言いながら腰から砕け落ちる。促されて車のキーを取りに行った彼に「あれが吉村!」と若林。戻ってきた吉村に「本当にノリでやっちゃってない?」と聞くと吉村「でもね、ノリなんだよ、こういうときっていうのは!」。

この「ノリなんだよ、こういうときは」というのが良くも悪くも吉村の芸人像を端的に表しているなと思う。だからこそ、こういう大爆発が起こることがある。

これが収録の前半だったことで「俺、順番間違えてる。このあと、『LINE交換』とかどうでもいい」と笑う若林。ずっと信じられないことが起きたと戸惑っているしんいちに吉村「全部くれてやる! 服からうちの親父から全部くれてやる! お前が吉村崇だ! ツラいぞ、この人生も!(笑)」。

『かりそめ天国』

赤いスーツのモグライダーともしげと白スーツの錦鯉・長谷川という「バカ紅白」のふたりが錦鯉・渡辺のつき添いで「はじめての結婚式」として結婚式を疑似体験。コーディネーターとの打ち合わせで相場が350万と言われ「それ何代なんですか?」と聞く長谷川に「そんなデリカシーない聞き方ある?」と渡辺。さらに「衣替えってのもできるんですよね?」とお色直しのことを言い間違えるともしげに対し大笑いする長谷川にスタジオの有吉「バカがバカを笑ってるよ(笑)」。

長谷川は和装を選ぶと紋付袴姿が凄まじく似合う。「お祭りの委員会の長老」とたとえ、爆笑するマツコ。

その後も「ブートニア」を「バイオリン料」とともしげが間違えたり、天井高6mと聞いて長谷川「6mっていったら何階建てかのビルですよね」ともしげ「何言ってるんですか!」渡辺「もめんな、もめんな」と小競り合いがあったりずっとバカなやりとりがつづいて可笑しい。

最後の締めに感想を聞かれたときも「結婚ってでもね……夢の国。ディズニーランドとかよりもっと夢の国。スゴい……大人ができる遊びというか…。これぐらいやったら離婚もできない、浮気しようみたいな方はあんだけいいことしたのに?って思う日が来る」と何かいいことを言おうとしてわけがわからなくなるともしげに長谷川が「いや、でもみんなそれでやってんじゃないですか? それで結局は離婚してる」と冷静に言う。どちらもが相手のことをバカにしている感じで時々、当たりが強くなるのがおもしろかった。

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    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2021年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。