オードリー若林『たりないふたり』ライブ後に過呼吸で運ばれ「自分が若林正恭か不安になってた(笑)」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『100カメ』

レギュラー化。『あさイチ』では、この番宣のため春日が登場。宣伝VTRが流れたあと、スタジオの後方にあらわれ「トゥース!」「ヘッ」と全力でやっただけで去っていくという贅沢な使い方。大吉「春日さーーん! こんなことなら若林くんのほうがよかったっ!(笑)」。

今回の舞台は「救急病院」。救急に世話になったことはないという春日に対し、若林は『たりないふたり』のライブのあと、過呼吸で救急車で搬送された経験がある。「何度も年齢と住所と電話番号を聞かれて意識があるか確認された。聞かれすぎて自分が若林正恭か不安になってた(笑)」と証言するように、実際に運ばれてきた患者に何度も意識がしっかりしているか確認している場面も流れる。

やはりシリーズ屈指の緊迫感。それでもセンター長がみんなにコーヒーを入れてあげていたり、日常的ななんでもない会話も収められているのがこの番組の魅力。ヘルニアを悪化させて、自分が勤める病院に入院中の医長がやってきてセルフで診察しているのもおもしろかった。その医長の前で同僚がコーヒーをこぼし、床をふきながら「先生、この姿勢とったらヤバいです」「ていうかさ、腰元気でも手伝わないよね」「なんでやねん」などと軽口を叩き合っている感じがこの病院の雰囲気のよさを表していた。

重症の患者が看護師に「救急車呼んでよかったんかな……?」と不安で問いかけている場面が撮れているのが、固定カメラであるこの番組ならではだなと思った。

『ソウドリ』

1周年特別企画として有田とノブコブ徳井が対談する「解体新笑」。有田がガッツリお笑いを語るのは珍しい。若手時代、全体のムードとしていわゆる団体芸はやらず「仲がいいのは楽屋だけ」という時代だったと有田。『ボキャブラ天国』が終わったあと、海砂利水魚、アンジャッシュ、アンタッチャブルの当時、トガッていた3組でユニットライブをやり始めたという。

一方で、東MAXが脚本を書く東八郎記念ライブにも東に頼まれて出演。当時、バリバリにトガッていた有田は、泣いて笑っての人情ものコメディものをまじめにやるのが嫌で、稽古では過剰なテンションでふざけてセリフを言うような“イタい”行為をしていたそう。

その演出を務めたのが萩本欽一。彼が見ているときのリハーサルではさすがにちゃんとやった。すると萩本から呼ばれ、「なんでキミはまじめにやるの? あなたはレールを敷いたものを壊したい人でしょ。自由にやったほうが楽しくなるんだよ」と意外なことを言われた、と。実際本番でそのとおりふざけたテンションでやると、前半変な空気になったが、後半になるにつれ全部笑いに変わっていき、最後は泣き笑いのようになったという。

結果、考え抜いたユニットライブをいくらやってもテレビから声がかからなかったのに、このライブがきっかけに『明石家マンション物語』を皮切りに次々と番組出演が決まったそう。有田「ぶっちゃけ欽ちゃんが師匠なの」。その後、有田は一気にキャラ変してブレイク。間近で見ていたザキヤマが、「それを倍にしてキャラクターにした」のだと。すごい話。


『おかべろ』

ゲストは笑い飯。進行役のNON STYLE石田とは若手時代、犬猿の仲だった因縁の間柄。「ピリピリしていた最後の世代」だと石田は言う。主戦場にしていた「baseよしもと」は、笑い飯が来るまではワーキャー人気の劇場だったが、笑い飯、千鳥、麒麟らの登場で一気に空気が変わったという。石田「あんなにポップやったのに急にアウトローになった」。

笑い飯らは、NON STYLEのように若い女性向けにやってたらクソみたいな芸人になると吹聴、客に媚びるような「簡単」な笑いの代名詞として「NON STYLE」を使っていたという。ここまでは、アイドル的な売れっ子に売れてない実力者が僻むというよくある物語。だが違うのは、会社が、客を呼んでいたNON STYLEではなく、笑い飯、千鳥、麒麟を「トップ組」として推し始めたこと。

これに石田のイライラが沸点に達したころ、劇場メンバーで花火大会があった。そこで石田は、笑い飯らの胸ぐらをつかみながら飲み「なんで笑い飯、千鳥、麒麟ばっかり推されてんねん」とひとりつぶやき、さらにはノブに対しては顎を掴んでいたという。それを見た大悟が「うちの相方に何してくれてんねん」と割って入り「相撲で勝負せえ」と対決。石田「みんなからは相撲に見えたと思うんですけど、大悟さんちゃんと俺のアバラ殴ってますからね(笑)」。本当になんだか青春マンガの世界。そんな話をお互いが面と向かってできるようになったというのが時間の偉大さを感じる。

西田「今から思ったらですけど、NON STYLEいなかったらあの劇場潰れてましたけどね」石田「これはホンマに言います。僕らのおかげです!(笑)」。

明日観たい番組:ダイアンの冠番組がスタート

『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジ)AMEMIYA、加藤礼愛&久保田かずのぶ、コロコロチキチキペッパーズ、篠宮暁、ジャルジャル、滝音、天山広吉&本間朋晃、友近、中岡創一、ぱーてぃーちゃん。

『アメトーーク!』(テレ朝)「今年が大事芸人2022」見取り図&マヂカルラブリー&錦鯉&さらば青春の光/千鳥。

『テレビ千鳥』(テレ朝)「枠移動初回はエッチな野菜とりたいんじゃ!!」。

新番組『ダイアンの絶対取材しない店』(テレ東)スタート。

『オドぜひ』(日テレ)「どんな写真でも菅田将暉の虹なら感動する」「叱られても傷つかない方法」。

『川島・山内のマンガ沼』(日テレ)相席スタート山添。

新番組『阿佐ヶ谷ワイド!!』(テレ朝)スタート。

『野田レーザーの逆算』(テレ朝)「カタカナ語逆算」「合戸逆算」オードリー春日、本髙克樹、河村拓哉。

『櫻井・有吉THE夜会』(TBS)二宮和也、多部未華子、田中卓志、岡田結実。

【関連】笑い飯、最近の『M-1』に感じる傾向は「波が増えてきた」。若手の相談は「一回しか落ちてないから気持ちはわからん」


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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