松本人志、全身アディダスで登場「爆笑の太田になんか言われそう」ハトにフンをされ、まさかの“伏線回収”(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『ガキの使い』

オープニングで全身アディダス(adidas)の松本人志が「今日の僕の格好、爆笑の太田にまたなんか言われそう」とひと言。

もちろん、これは松本と太田の確執のきっかけになったと噂される太田のコラムを踏まえた言葉。これを番組で言えるようになったのかと思うと感慨深い。「わかってるならやめたらええやん」と言う浜田に「なんでやめなあかんねん! なんで俺が1個ファッションをなくさなあかんねん」と松本。

今回の企画は空気階段・鈴木もぐらの「七変化」。松本はこの流れであえて「かたまりは誰に憧れて芸人になったんやっけ?」と振り「爆笑問題の太田さんです」と答えさせ「非常階段にしてやろうか!」と太田イジりをつづける。

もぐらの最初の「変化」は、猿ぐつわ&緊縛姿のMr.マリック風の格好。手が使えないからと松本にポケットに入ったスカーフを取り出すように促すと、そこからハトが飛び出す。そのハトが松本の肩に止まる奇跡。

さらにハトが松本のアディダスの私服にフン。松本は「爆笑・太田の祟りちゃうか(笑)」とまさかの“伏線回収”。神がかってた。

もぐら、最後の「変化」では『空気階段の踊り場』でもおなじみの母親に電話。『ガキ』のメンバーのことを「あとひとりいたでしょ、おかっぱのカツラ」などと言ったり、ぶっきらぼうな口調がやはりおもしろい。

メンバーの中で一番好きなのは方正。その理由を「おもしろそうだから」と答える。また好きな芸能人を聞かれ「何回聞くのよ!」と悪態をつきつつ「清春と窪塚洋介」と回答。

さらに質問をつづけるもぐらに「うるさいよ! しつこいよ!」と一方的に電話を切るところまで完璧だった。

『錦鯉の泳いでいくゼ!』

今回の企画は「ピン芸トーナメント」。「ピン芸、やんなって言ったろうが!」と渡辺が激昂するように、初回に視聴者からの企画募集で来るも渡辺がすぐに却下した企画。

参戦するのは『R-1』ファイナリストであるおいでやす小田とこがけん。長谷川は、ふたりとの共通点を「同じ『M-1』ファイナリストでもある」と言おうとして「オリンピック」と言い間違えるポンコツっぷり。

審査するのは歴代『R-1』王者の三浦マイルド、浅越ゴエ、ザコシショウと豪華メンバー。

1回戦第1試合は小田vs渡辺。小田はしっかり本ネタを持ってきた。ネタ終わりに小田「1発目ボケたあとの恥ずかしさったらないよ! 『マジやん!』って顔だけやめよう! あんたらが企画したんやろ!」。

渡辺は、こんなネタをしていたんだというようなしっかりとしたひとりコント。「めちゃくちゃ緊張した」と言うように、途中、小道具を持つ手が震えている。ちゃんとした審査コメントもあり2-1で渡辺が勝利。企画趣旨がつかめず、小田「せめて3-0にしてくれへん?」。

1回戦第2試合はこがけんvsのりのりまさのり。ピン芸人時代の芸名「のりのりまさのり」名義で登場した長谷川はいつものネタ。こちらは2-1でこがけんの勝利。出場者も審査員もどの方向に行けばいいのか迷っている感じも含めて、妙なおもしろさがあった。


『ワイドナショー』

オープニングは松本人志が濃厚接触で休みのため、原口あきまさ&JPによる東野幸治&松本人志のモノマネ。3分ほど経って、「長いわ!」と東野。最初のころから飛躍的に上達し、本当に驚くほど似てる。

ものまね芸人として本物の番組で、オープニングだけとはいえ本人の代役を務めるなど、これ以上ない舞台。それを見事にやりきって素晴らしかった。

明日観たい番組:『マツコの知らない世界』竹内涼真の手料理にマツコ興奮

『マツコの知らない世界』(TBS)「カレーの世界」に竹内涼真、「赤べこの世界」。

『華大さんと千鳥くん』(フジ)「6連単!ピッタリ当てたら100万円」にヒロミ。

『ロンドンハーツ』(テレ朝)「こっそりこんな仕事やってました!!」。

『マヂカルクリエイターズ2』(テレ東)謎解きイベントのMCが一番上手い人を決める超ニッチな賞レース。

『ホリケンのみんなともだち』(テレ朝)「元気が出る店」。

『ぼる塾のいいじゃないキッチン』(テレ朝)「はるちゃんを芸能界イチのコーヒーマスターに」後編。

『~凪咲と芸人~マッチング』(テレ朝)に近藤春菜。

『紙とさまぁ~ず』(テレ東)に土屋太鳳。

『徹子の部屋』(テレ朝)に上沼恵美子。

【関連】松本人志と太田光、30年弱の因縁が凝縮した220秒


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  • 【連載】きのうのテレビ(てれびのスキマ)

    毎夜ライフワークとしてテレビを観つづけ、テレビに関する著書やコラムを多数執筆する、てれびのスキマによる連載。昨日観た番組とそこで得た気づき、今日観たい番組などを毎日更新で綴る、2020年のテレビ鑑賞記録。

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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。

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