マヂラブ野田が中学生の悩み相談に回答「勝ったほうがいいけど、負けてもきっとおもしろい人生」(てれびのスキマ)


テレビっ子のライター“てれびのスキマ”が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日欠かさず更新中。


『セッション』

中学生の悩みや夢に人生のセンパイが向き合うドキュメンタリー。今回のセンパイは野田クリスタル。人見知りで人付き合いほぼゼロで「この番組に一番向いてないかも」という野田。彼が会いに行ったのは、成立学園の名門サッカー部副キャプテンの中学2年生。「身長伸ばしたいけど筋トレが我慢できない」という悩み。最初はお互い目を合わせず落ち着きがない感じになっていたが、筋トレの話になると饒舌に。「我慢できなくなるっていうのは熱意があるってことじゃん。俺はそれがいいと思ってる。夢中になってることが一番大事」と野田。

大会で優勝したいけど勝ち上がるにつれ緊張が大きくなってしまうという中学生に野田は、

「緊張してないフリするっていうのは、心がけてるな。緊張してんだけどね。漫才とかでもさ、みんなだんだん自分のネタ中のキャラに、普段のプライベートが取り込まれたりとかしてくるんだけど、そんな感じで俺もだんだん緊張しないとかビビらないとかになってて。そんな人間じゃなかった気がしたんだけど、もともと。自分のキャラがちょっとずつ、自分自身に染み込んできたかな。思い込む催眠術だよね、自分にかける」

と自身の経験を踏まえてアドバイス。「『M-1グランプリ』で『優勝したい』ってみんな言うのよ。でも勝つ人って『優勝しなきゃな』って思ってる」と心構えも説く。

対面が終わり「俺、一番中学生と話しやすいかも」と充実した表情で語る野田。最後にこうメッセージを贈る。「試合に勝ったほうがいいけど、負けてもきっとおもしろい人生だから、なんかとりあえずがんばっとけ。精いっぱいやろう、俺もそうするから。あんま深く考えるな! あと……ちゃんとした大人にアドバイスをもらえ。俺に聞くな! なんかがんばれ!」

最初「一番向いてないかも」と言っていた野田だけど、むしろ中学生に迷いながらも寄り添う感じが信頼できて、とても番組のカラーに合致したいいセッションだった。

『激レアさん特別編「激セマ年表見てみませんか?」』

最初の年表は「中国の挟まってる人年表」。もうそれだけでおもしろい。中国で挟まれ映像が急増し、日本に渡来し始めたのにはちゃんと理由があると。2009年ごろ、人口が6億人を突破して急激な突貫工事が頻発し、街の至るところに隙間が生じ挟まれる人も増え、スマホや監視カメラの増加で映像が残るようになった。そして2012年ごろから中国で消防隊の活躍をアピールする「挟まれ」特番が始まり、感動コンテンツとして人気になったそう。そんな映像を見て春日「エンタメのすべてが詰まってる(笑)」。

そんな春日も高2のときに、学校の屋上へ行く柵の間に挟まったことがあるという。5時間目に間に合わず皆勤賞が途絶える危機だったが、ニベアを棒と春日の体に塗り込むとスポン!と抜けたそう。「ニベアってすげぇんだよ」と春日。

人気になってしまうと「わざと挟まり民」が登場してくるのが世の常。わざと挟まったであろう人が救助される最中、たくさんしゃべっているのを見て若林「自信のないコントってフリのセリフが多くなる。説明セリフが多過ぎる。見てて恥ずかしい」。

若林言うところの「小ネタ」の年表だけど、番組の性質上、小ネタであればあるほどバカバカしくておもしろい。

つづく年表は「長渕剛の自由すぎるアレンジ年表」。1985年ごろからアニキ化、1992年ごろにインドへ、といった長渕のキャラの変遷と共ににアレンジの歴史を振り返る。それを解説する「専門家」としてファン代表のアンジャッシュ児嶋と長渕モノマネの英二が登場。「英二さんじゃないですかー!」と歓喜するオードリー。かつてキサラで一緒に舞台に立っていたそう。オードリーはキサラのモノマネ芸人をよく知っているから、インドに行ったころの長渕を「ミニミニ長渕のころ」とたとえていたのもおもしろかった。

児嶋の「もちろんド正面でストレートにカッコいい!好きだ!もあるけど、おもしろいっていうか裏の目線も持ってるの。両方楽しませてくれる」といったバランスのいい視線もとてもいい。Creepy Nutsのミュージシャンとしての解説も効いていた。

よくネタにされる、2009年の「『STAY DREAM』ためすぎ事変」や2016年の「『乾杯』枕長すぎ事変」の映像を観る4人のワイプの表情が、真顔→笑いをこらえる→笑ってしまうと変わっていくのがおもしろい。春日の称えるつぶやきを「逆説つぶやき」と名づける若林。オードリーとCreepy Nutsの“悪さ”が出ていてよかった。


明日観たい番組:『お笑い実力刃』でノンキーズとビビるがまさかの再結成

『有吉の壁』(日テレ)「おもしろタワーレコードの人選手権」「ブレイク芸人選手権」。

『家、ついて行ってイイですか?』(テレ東)「M-1王者・錦鯉が参戦!運命の瞬間SP」。

『水曜日のダウンタウン』(TBS)「クロちゃん宅に潜伏中」「日本一学校から遠い家に住んでる子供、毎朝5時起き説」。

『あちこちオードリー』(テレ東)アンミカ、フワちゃん。

『お笑い実力刃』(テレ朝)「もう一度見たい!奇跡の再結成SP」劇団ひとり、ノンキーズ、ビビる。

『バチくるオードリー特別編』(フジ)「オードリーお笑い実験ピュアソング祭」。

『キョコロヒー』(テレ朝)「スカッとする映像でストレスを吹き飛ばそう」「THE FIRST BREAK」(YOU編)、「日向坂のライブにヒコロヒーが参戦!」「最強の「ごめんなさい」ワードを考えよう」。

『まんが未知』(テレ朝)「プロまんが未知」。

『空気階段の空気観察』(テレ朝)「日本一のイルミネーションを支える職人たちの空気観察」。

『ぺこぱポジティブNEWS』(テレ朝)Aマッソ加納、TAIGA、ママタルト、モンローズ。

【関連】オードリー若林、2006年ごろにタイムスリップ「春日が唯一無二のキャラになってみんなが真似する10年後の未来でまた会おうや!」


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てれびのスキマ

1978年生まれ。ライター。テレビっ子。著書に『タモリ学』(イースト・プレス)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)、『全部やれ。日本テレビ えげつない勝ち方』(文藝春秋)など。